すべての子どもたちがいきいきと生きるために
東京YMCA高等学院では2016年度より、発達障がいのある子どものための支援プログラムを始めました。
ASCA(アスカ)クラスは高校生を対象としたクラスで、START-Y(スタート・ワイ)は大学生を対象としています。
単位制・通信制高等学校[総合学科]サポート校
東京YMCA高等学院では2016年度より、発達障がいのある子どものための支援プログラムを始めました。
ASCA(アスカ)クラスは高校生を対象としたクラスで、START-Y(スタート・ワイ)は大学生を対象としています。
2018 | 5/20(日)・6/17(日)・7/22(日)・9/23(日)・10/21(日)・11/11(日)・12/9(日) |
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2019 | 1/20(日)・2/17(日)・3/17(日) |
全体説明会 | 個別相談会 |
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11:00~11:30 | 11:30~ |
※説明会のお申し込みは、前日の17時30分までにお電話、またはメールでご連絡ください。
(東京YMCA高等学院 TEL 03-3202-0326、MAIL highschool@tokyoymca.org)
LD(学習障がい)、AD/HD(注意欠陥/多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、
その周辺の課題のある子どものための支援クラス
子どもたちは様々な個性をもち、それぞれが多様な学び方をしながら日々を過ごしています。時に、その個性や多様な学び方が、学校や友人関係へ参加していくことを難しくすることがあります。特に、人と楽しく過ごしたいにも関わらず上手くできなかった経験は、主体的に関わることを困難にし、人との関わりの中での成長を阻んでしまいます。
こうした悩みや苦しみがある子どもたちに対してASCA(アスカ)クラスでは、ソーシャルスキルのトレーニングと学習支援を行っています。
ASCAクラスでは、一人ひとりの子どもに合った教材を作成して指導を行っています。指導内容は心理アセスメント(専門的な心理検査等)や、これまでのつまずきの様子、現在のつまずきの状態などに応じて作成されます。
指導はゲームやイベント企画という方法を主として行います。子どもにとって「遊び」は非常に自然で身近なものであり、モチベーションの維持や集中的な参加が可能となります。楽しみながら「スキル」を身につけることができるのがASCAクラスです。
社会性は、集団の中で「体験」をすることで身につきます。そのため、ASCAクラスの指導は6~12名の「小集団」で行います。小さな社会の中だからこそ、葛藤する場面や認め合う場面など様々な場面の中で、お互いに刺激を受けながら集団の中で過ごすスキルを学ぶことができます。
※学習指導クラスは個々の特性に合わせたマンツーマンでの指導です。
定期的に保護者の方と面談を実施しています。学校生活や日常的な友人関係についての細かいエピソードなど、お子様の社会的場面での様子や、感じている課題、困りごとなどを伺います。また、講師からは現在の指導の「ねらい」「方法」「評価」を説明し、今後の指導の方針を確認していきます。
入会前の入会面接や学期毎の保護者面談などでのアセスメント(情報)をもとに目標を設定し、個別指導計画を立てます。ソーシャルスキルトレーニングクラスはグループ指導ですので、個人の目標とグループ全体の目標を設定し、指導領域に沿って指導計画を立て、それに合ったエクササイズを選定していきます。
指導目標に合わせてお子様に最適なアプローチをするために、既存の教材ではなく、オリジナルの教材やエクササイズを開発しています。
小学生のクラスでは、別室でテレビ画面を通してクラスの様子をご覧いただけます。
※通っている子どもたちが安心してクラスに参加できるよう、視聴できるのは在籍児童の保護者のみです。
学期毎に学期目標(個人目標・グループ全体の目標)の達成状況を検討・整理し、報告書を作成して保護者の方にお渡ししています。また、お子様にも学期最後のクラスで「修了証」を渡し、できるようになったことをフィードバックしています。
クラスに必ず一名は臨床心理士の資格をもつ講師が指導にあたります。日頃から教育相談員やスクールカウンセラーとして多くの事例を担当し、実績を積んでいます。また、定期的に講師会を行い、クラスの様子や事例を報告し合ったり、LD学会で研究発表を行ったりと、指導の質の維持向上を図っています。
地域へ情報発信し、発達障がいへの理解を深めるために、保護者の方や一般の方を対象とした講演会を定期的に行っています。
東京YMCA高等学院では、学習支援とともにソーシャル(友人・学校社会)とライフ(一般社会)の
スキルトレーニングを行います。
子どもを取り巻く「社会」には、ソーシャル「友人・学校社会」とライフ「一般社会」とがあります。
「友だちとうまく付き合っていける」という友人社会のスキルと「不特定多数の人たちの中でどうふるまうか」という一般社会でのスキルとの間には違いがあり、年齢によって必要性の比重が変わってきます。しかし、この2つは切り離せるものではなく、友人社会に対するスキルとして学んだことが、一般社会に対するスキルの前提となったり、応用されたりします。ASCAクラスでは、お子様の心理アセスメントをもとに、どのスキルをどのタイミングで取り入れるかを決定していきます。こうした悩みや苦しみがある子どもたちに対してASCA(アスカ)クラスでは、ソーシャルスキルのトレーニングと学習支援を行っています。
学級活動や仲間遊びなどに一員として参加できるようになる
自分や相手の気持ちを理解し適切に振る舞えるようになる
聞きとり・表現・質問など「言葉」を使いこなせるようになる
自分と相手の共通点や相違点に注目し、整理する
表情やジェスチャー、場の雰囲気をつかめるようになる
生きていくために不可欠な社会的資源(お店、公共施設、交通、権利等)を上手に使用・利用できるようになる
自分の特徴と一般社会の現状や仕組みとの折り合いをつけられるようになる
学校、職場、地域等の一般社会における様々な人との関わりを適切に調整・処理できるようになる
休日の息抜きや人生を充実させることができるようになる
家事や金銭感覚などを身につけて、生活・自活ができるようになる
全ての大学生を対象に、大学での適応を順調にし、 就職に必要な力をつけるプログラムです。
東京YMCA高等学院では明星大学の支援ノウハウを受けることができます。
明星大学で開発された大学生への支援プログラムは「Survival skills Training for Adaptation Relationship Transition」の頭文字を取って「START」と名づけられました。Adaptation とは「大学適応」を意味し、Relationship とは「対人関係」を意味し、 Transition とは「移行」すなわち、卒業後の進路決定のプロセス並びに準備を意味し ています。つまり、大学での適応を順調にし、就職に必要な力をつけるプログラムです。
東京YMCA高等学院ではこの明星大学の支援ノウハウを受けることができます。
発達障がいに想定されるすべてのつまずきに対応します。いずれも大学在籍中、卒業後に一般社会で求められる力です。
START-Y では、スキルトレーニングに加えて実際の場面で実践することを通して、普段の生活の中でも学んだことが活かせる工夫をしています。また、実践の中で「できた」「できなかった」という経験を積み重ねることにより、現実的な社会参加の準備を手助けします。