7月26日に、神奈川県「津久井やまゆり園」において、入所している障がい者の方々19名が殺され、26名が重軽傷を負うという痛ましい事件が起きました。
亡くなった方々への哀悼の意を表すると共に、負傷された方々の一刻も早い回復をお祈り申し上げます。
ご承知の通り、容疑者は元施設の職員でありながら、障がいのある人の存在や人格を否定していると言う報道がなされております。
私たちは一人ひとり、神様から命を授けられ、それぞれ違う賜物を与えられ生かされています。
聖書「コリント信徒への手紙一」第12章22節には、この様に書かれています。
一つの体、多くの部分：「体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。」
また「ヨハネによる福音書」第17章21節では、
「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください」
体は多くの肢体から成り立ち、また違った役割や働きをしています。耳が口に、おまえは必要ないとは言えず、また同様に口が目に必要ないとは言えません。各々がそれぞれ与えられた賜物を活かし、体全体を司っているのです。
私たちは一人ひとり神様から愛され、すべて平等であり、そこには格差や、人格を否定することは無く、あってはならないのです。
ＹＭＣＡの学び舎では、様々な学生やこどもたちが互いを認め、受け入れながら日々楽しく過ごしています。
キリスト教精神に基づく、国際的な青少年教育団体であるＹＭＣＡにつながるものとして、私たちは今回の事件に大きな憤りを感じ、この様な悲惨な出来事を二度と繰り返してはならないと感じております。
「将来を担う学生やこども達の教育の重要性」をしっかりと受け止め、今後も教育機関として、その役割を果たしてまいりたいと考えております。
平成28年8月5日
学校法人東京ＹＭＣＡ学院
理事長 徳久俊彦
学院長 湯浅 慶
