野尻キャンプは、毎年6月から9月の夏場だけオープンしています。冬場は雪が多いため、桟橋も撤去し、ボートなども艇庫（倉庫）にしまって越冬し、毎年6月になるとそれらを元に戻してオープン（＝開荘）します。

今年も6月中旬にワークキャンプを行なって桟橋を設置し、ボート・ヨット・カヌーなど約50艇を、倉庫やきつつきハウスから移動して水場に降ろし、セッティングを行いました。

また今年は、修理に出していた伝統のヨット「オメガ」が帰ってきました。

「オメガ」は約90年前に、全国で3艇だけオリジナルで作られたという文化的にも価値の高いヨットです。安定性が高く当キャンプ場の遊覧船として多くのキャンパーを魅了してきました。

25年ほど前に2代目になったものの老朽化が激しく、「東洋英和女学院父の会」に修理を見てもらえる場所をご紹介いただきました。改修費用もまた「父の会」はじめ「オメガ」に思い入れのある皆さまがご寄付くださり、昨年から専門家による補修が進められてきました。

多くの方々にご支援いただき、このような大規模な改修を行なうことができましたことを感謝いたします。

キャンプ場はオープンからまだ2週間ですが、もう夏本番のような日差しです。水温も例年より3～4度ほど高くなっています。

昼間に暑くなりすぎると夜にはひと雨降りますが、野尻の夜はやはり涼しく過ごしやすいです。今夏も多くの皆様にご利用いただけるよう、お待ちしています。