YMCAとの出会いが息子と私の今後の人生の大きな支えとなってくれると思います。
息子は高校で学校の考え方に矛盾を感じ、だんだんと学校不信に陥っていきました。身体にも異変が生じ体調を崩していきました。
高校二年の夏休み明けには、全く学校に行けず布団の中にこもって時間を過ごすようになりました。
そのころ、新聞でYMCA高等学院開校の広告を目にしました。YMCA、私も学生のころお世話になったことのある場所でした。息子を学校説明会に誘ってみました。親しみやすい先生たちの人柄に息子も「行けるかも」と思ったようです。しかし、父親は「転校したからといって行ける保証などない。」と転校を反対しました。
それから一か月余り立ち止まった状態でしたが、その間にもYMCAの先生はお電話を下さり息子や家庭の様子を気遣ってくださいました。年末が近づくころ父親から許可がおり、やっとYMCAの生活がスタートしました。あれから一年半、息子は「全員えこひいき」という先生の方針のもと、手厚い心配りの中でのびのびと学校生活を送らせていただきました。
息子が朝寝坊して授業に遅れると、「どうしたの?お腹いたかったの?」と心配してくださり、息子は「いや~参るな~さぼれないな~」と苦笑いしておりました。
卒業式の日、「息子にこんなに多くの仲間が近くにいてくれてよかったです」と先生にご挨拶すると先生は「お母さんにとっても私たちは仲間です。」と声をかけてくださいました。