2025.07.25
月間コラム No.2:ぱすてる
◎こんにちは。
こんにちは!ぱすてるです。
前期の授業は、社会の科目や山中湖キャンプを担当しています。
その他にも今年度は野外活動サークルを担当しています。数年前にアウトドアゼミを発足し、半期ごとの活動をしていましたが、今年から通年で活動ができるようになりました。四季を感じられるような野外活動をたくさん計画しています。
◎そもそも、なんで野外活動?
高等学院に来る生徒には、いわゆる座学だけではなく多様な経験をしてほしいと思っています。そのために各スタッフが経験や趣味、人脈を活かした活動を用意しているわけですが、それが私にとっては野外活動または野外教育という分野でした。私が普段行っているキャンプや登山、水場でのアクティビティを取り入れられないかと思ったのが始まりです。
◎野外教育との出会いは?
大学生の頃、東京YMCAのボランティアリーダーとして子どもたちとキャンプに行ったり、遠足やハイキングに行ったりしていました。また「東京YMCA野尻キャンプ」にも駐在リーダーとして携わりました。それぞれの活動自体がとても魅力的で楽しいものばかりでしたが、それらを通して成長していく子どもたちや自分自身の変化に気づいた時に「これは面白い」と胸を打たれました。
◎現在の活動
野外教育活動を行う上で、「指導法」「安全」「環境」の3つの柱を大切にしています。また、それぞれの根拠を得るためにさまざまな団体の活動に参加をしています。指導法としては、YMCAと親和性の高い日本キャンプ協会やPAJ(※1)のほかWEAJ(※2)。安全面で言うと、一般的な都市型救急法のほかに野外現場を想定した野外救急法。環境面では、LNT(※3)を通じて生徒たちの倫理感を育みながら、持続可能な野外での活動方法を模索しています。それらの要素を取り入れた野外活動サークルの様子は、本校Instagramをチェックしてみてください。これからもドンドン更新されるはずです。
◎今後に向けて
まずは、楽しい活動であること。また野外での活動には、たくさんの気づきや成長の場面があります。達成感、ドキドキ感、葛藤、悔しさなどの感情に出会う経験。また、準備や計画の大切さ、協力することの難しさや面白さ、コミュニケーション力、リーダーシップなどを学ぶ機会でもあります。それらは日常生活や将来に必ず活きてくる経験です。とはいえ、生徒たちを野外に連れ出すことは容易なことではありません。今後もどうしたら生徒たちを(良い意味で)そそのかせるかを考えていこうと思います。
※1:Project Adventure Japan
※2:Wilderness Education Association Japan
※3:Leave No Trace