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2016.10.4

心温まるliby・高等学院チャリティーコンサート

記録的な数の台風が日本に上陸した9月の最終日、
東京YMCA高等学院とlibyを支えるためのチャリティーコンサートが、
霊南坂教会で開催されました。
このコンサートは、山中湖センター90周年記念募金を集めていた折り、
キャンプ場を愛してやまなかった元YMCA主事、故飯忍さんの気持ちを汲んで、
奥様で現在東京YMCA理事の飯靖子さん、息子さんの飯顕さんが計画してくださったのが始まりです。
4年目の今年は高等学院で音楽を教えてくださっている靖子さんが、
高等学院とlibyのためのコンサートにしましょうと言ってくださって実現しました。

荒れ模様の9月だったのでお天気を心配しましたが、当日はお天気にも恵まれ、
libyと高等学院を応援してくださるYMCA会員の皆さん、スタッフ、保護者とご兄弟、
そして今年は出演者も、靖子さんと顕さんのお声掛けで、オルガニストの松浦光子さんや、
チェロの黒川実咲さん、パーカッションの篠崎史問さん、フルートの多久和怜子さんが参加して下さり、
演奏者の魅力で来てくださる方々…総勢120名ほどのコンサートになりました。
今回のコンサートがきっかけで26年ぶりに会う僕のような人も居て、
人を繋いでくれる暖かなコンサートになりました。

プログラムは靖子さん顕さんによる「G線上のアリア」から始まり、
パイプオルガンとピアノの4手での「主よ、人の望みの喜びよ」といったクラシックの定番から
メルケル作曲のパイプオルガン4手の本格的な「ソナタ ニ短調」で前半を終えました。
後半はクラシックの枠を飛び越えて、「情熱大陸」「リベルタンゴ」「We Found Love」という
若い人たちによる情熱的な演奏が続きました。
後半最後は、オルガン4手とパーカッションによる、ラヴェルの「ボレロ」を聴きました。
パイプオルガンのストップをふんだんに使い、様々な音色が重なっていく様は圧巻で、
聴衆も圧倒されて聴き入っていました。
オーケストラで聴く「ボレロ」も素晴らしいですが、オルガンでは、オーケストラとは全く違い、
「こんな音が鳴っていたんだ!」とか「こんな和音だったんだ!」という発見がたくさんありました。
演奏が終わった時、司会をしていた僕は暫く痺れたように上手く言葉が出ないほどでした。
第一部からの全ての演奏が心のこもった、情熱にあふれた、暖かな演奏でした。

演奏の最後に、高等学院の生徒とlibyの参加者有志がキャンプソングを歌いました。
9月の火曜日の午後、靖子さん顕さんが学校に来て、練習をつけてくれました。
ご本人も来られていましたが、淺羽俊一郎さんの名曲「ズンゴロ節」、
飯忍さんも作詞・作曲に加わった名曲「キャンプの歌がきこえる」をハーモニー付きで歌いました。
みんな大きな声で歌い、ハーモニーをつけ、指揮棒を振り、歌幕を持つ人がいて、
自分は歌わないけれど、応援で聴衆になる人もいて、みんなで作った演奏でした。
最後は讃美歌「シャローム」を歌いながら退場しました。
鳴りやまぬ拍手に胸がいっぱいになりました。

本人にとっても様々な挑戦があり、複雑な思いがあり、
それを知る保護者には保護者の胸の内がありました。
そう言う全てを思うと、神様を思わざるをえません。
コンサートの趣旨は、libyと高等学院を支えること。
ただの居場所、ただの通信制高校というわけではなく、
そこにある一つ一つのドラマにじっくり寄り添う場所だからこそ、
チャリティーの意味がありました。お支えくださった皆さんに心から感謝いたします。
                     
                                ☆ぷーさん☆

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