私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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活動報告

【活動報告】家族で参加「三菱商事・YMCA秋の山中湖キャンプ」

 今年の「三菱商事・東京YMCA秋の山中湖キャンプ」は10月17日~18日の1泊2日で、ファミリーキャンプとして開催されました。14家族とボランティアリーダー、三菱商事の社員ボランティアとYMCAスタッフ総勢67人が秋の山中湖を満喫しました。
 
 コロナ禍でいくつものキャンプが中止になる中、7月初旬の時点でファミリーキャンプでの実施を決めました。緊急事態宣言は解除されたとはいえ、「自粛警察」などという言葉が使われ、秋の山中湖キャンプの対象となる子どもたちには、大変厳しい生活となっていました。ストレスのたまっているこの子たちのために何か出来ないか。その気持ちは三菱商事も東京YMCAも同じでした。


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 初日の土曜日は冷たい雨が降り、カヌーやキャンプファイヤーは室内ゲームに変更されましたが、クラフトの先生「つるじん」のクラフトで創作意欲を爆発させる子や、ウッドクラフトで火をおこし、焼きビー玉を作った子など、それぞれにプログラムを楽しみました。

 保護者会では、子どもたちがキャンプで体験するゲームがどんな意図をもっているのか、"種明かし"も交えながらゲームをお楽しみいただきました。後半の雑談の時間も、リラックスして自由にお話いただけました。
 あるお父様は「コロナ禍でテレワークになり、子どもと一緒にいる時間が急激に増え、我慢ならずに注意することも増えた。家庭の雰囲気がぎくしゃくしてしまい、子どもとも妻とも心の距離が開いてしまうように感じたが、そのような悩みを素直に打ち明けられる場所がなかった」とお話くださいました。子どもの就寝時間後にも自由参加のペアレントタイムを設け、日ごろ思っていることなどを話し合いました。

 日本社会はいつの間にか自己責任を強く言われる社会となってしまい、家庭の中で解決し外に頼ることが難しい社会になっているように思います。しかし、心を開いて話し合い、思いを共有することが、人にはやはり大切なのだなと思わされました。

 翌日は朝から素晴らしいお天気で、雪化粧をした富士山を眺めながら、家族でカヌーに乗ったり、昨日の続きとばかり雑談会に参加する保護者の姿も見られました。
 あっという間の1泊2日でしたが、保護者がそばにいることで子どもの様子は落ち着いていて、また保護者もYMCAキャンプの魅力をたっぷり感じていただけたと思います。ある保護者は「今回のキャンプには日々のヒントになる遊びや思想が宝物のように埋まっていました」と感想を寄せてくださいました。
 いつものキャンプができない状況ではありましたが、コロナ禍だからこそできたキャンプだったかもしれません。「コロナに負けない」とは、こういうことを言うのかもしれないと思いました。

(担当ディレクター/高等学院 院長 井口 真)

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