会長あいさつ
創立以来142年、東京YMCAは青少年の限りない成長を願い、様々な社会課題に向き合いながらその使命を果たしてまいりました。その働きは、いつの時代においても使命に賛同する方々の尊い志によって担われ支えられてきたことはご存じのとおりです。
そのような中、新型コロナウイルス感染症は、世界の人々の日常生活を大きく変えました。
日本では、緊急事態宣言が何度も発令され、経済活動や人流が制限されました。
学校では行事やイベントが軒並み中止となり、これまで当たり前だった大人数による交流や体験ができなくなりました。
東京YMCAにおいても、キャンプや被災地支援など多くの集合型プログラムが中止を余儀なくされました。活動が再開した今、私たちはウィズコロナを見据えて、一つ一つのプログラムの目的を再確認し、その目的に賛同する個人や企業、団体の力を結集して、ボランティア団体としてのYMCAをより良いもの、社会から必要とされるものにしていく取り組みが求められています。
キャンプや野外活動を始めとするYMCAの全人教育プログラムは、青少年が新しい友だちと出会い、つながり、高め合う貴重な機会を提供しています。学校や家庭から離れて豊かな自然の中で行われる充実したプログラム体験は、明日を担う若者の健全な成長に寄与し、未来を輝かせる知恵と力を育むと信じています。
私たち賛助会員は、このYMCAの高い理念に賛同するとともに、長年にわたる地道な働きに感謝し、物心両面から最大限の支援を行うことで社会的責任を果たしていきたいと願います。この尊い志の輪に連なる賛助会員の皆様には、これまでのご支援に心より感謝するとともに、引き続き東京YMCAの働きにご支援ご協力いただくことを切にお願い申し上げます。
東京YMCA賛助会会長 株式会社 氏家経済研究所 代表取締役 / 元野村ホールディングス株式会社 会長 氏家 純一