キャンプ・野外教育
東京YMCA山中湖センター100周年記念
これまでも、これからも。次世代の子どもたちや青年たちの健やかな成長を願って。
キャンプが大好きな人たちの心のふるさと、そして東京YMCAの大切な財産である山中湖センターが開所から100周年を迎えました。
今から100年前、日本橋の砂糖問屋の若大将で東京YMCAの少年部の委員だった小林彌太郎さんが、有意義で楽しい体験や集団で生活する貴重な経験を通して子どもたちを心身ともに健全に育てたいと、莫大な私財を投じて山中湖畔に6000坪の土地を寄付して下さいました。以来今日まで、東京YMCAは小林さんの願いを違えることなく、数えきれないほどの子どもたちやリーダーたちの健やかな成長をこの地で見守ってきました。
「私はYMCAのキャンプに育ててもらいました」「今の自分があるのはYMCAのキャンプのお陰です」そうおっしゃる先輩方がたくさんいます。その方々がこの喜びを次の世代の子どもたちや青年たちへも伝えたい、そう願って献身的な奉仕を通じて山中湖センターを支えて下さっています。心から感謝します。
神様が備えて下さったこの山中湖センターに木霊する子どもたちの楽しい笑い声やキャンプソングの歌声が消えてしまうことが無いように、東京YMCAはこれからもこの宝物を大事にしていきたいと切に願います。
東京YMCA総主事 菅谷 淳
YMCAがこれまで大切にしてきたキャンプには、いつの時代においても可能性と喜びがあり、その経験を通じて多くの人が育ち、変えられてきました。
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小林 彌太郎
コロンビア大学でジョン・デューイに師事。実践主義の当時としては進歩的な教育を学んで帰国し、東京YMCA の少年事業に心血を注いだ。
「少年たちのためにキャンプ場を作りたい」と考えて1923年、山中湖畔に巨額の私財を投じて土地を購入。モーターボートや桟橋などの整った常設キャンプ場をつくり、東京YMCA に寄付した。
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山中湖センター100 周年記念感謝会が10月28日(土)同センターで開催されました。
山中湖センターにたくさんの思い出のある方々はもちろんのこと山中湖村関係者も含め総勢83人を迎えました。
聖書とご自身が長年参加されている山中家族キャンプの話に、100年間神様も、ともに歩み、いつも見守ってくださっていることへの感謝を覚える礼拝となりました。そして高村村長、長田平野区長、日本YMCA同盟田口総主事からご祝辞をいただき、会に華を添えていただきました。
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青山氏と参加者とで言葉のキャッチボールがたくさんされ、アットホームな講演となりました。ご自身が小さな時から関わられたYMCAの経験を踏まえ、今後のキャンプへの展望を語り、現代の社会で生きにくさを抱えるユースの声を聴き、ともにキャンプを作っていくことの大切さを改めて学ぶことができました。
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講師 青山 鉄兵氏
これからの100年に向けて
まず初めにこの山中湖にあるキャンプ場として地域に支えられてきたことへの感謝とこれからもつながりを深めていけることを切に願います。今までこの地を訪れた多くの方の思いや励ましのメッセージをとおし、途切れることのないつながりを作っていることを実感します。そしてこのつながりが、今の社会で生きていくのに必要な要素の一つだと改めて感じる機会となりました。
子どもたちのための教育キャンプを実施するために設計されたこの山中湖センター。様々な時代背景とともに施設が成長していき、野外教育の重要性と価値をこれからも普及していきます。このことは100年がたった今でもそしてこれからも変わらず行っていくことこそが使命であると考え、皆様と共にあるキャンプ場としてあり続けられることを切に願います。
YMCA山中湖センター所長 中里 敦氏