バングラデシュでは、日本の中学校程度の卒業資格(SSC=Secondary School Certificate)を得るための公的試験があり、この試験に合格しないと就職も進学も困難になります。しかし実際には、教育費の問題などにより中途退学する生徒が多く、資格を得られない子どもが大勢います。YMCAはそうした子どもたちのために、学習指導と経済的支援を行っています。毎年各地域で20人ずつ生徒を選び、3ヶ月の間奨学金を支給し、試験に合格できるよう学習指導しています。
バングラデシュYMCAとのパートナーシップ
バングラデシュは、アジア最貧国の一つといわれている国です。学校に通えず、読み書きのできない人の割合は、年々減っているもののまだまだ多く(2020年現在15歳以上の識字率72.9%)、そのため仕事につくこともできないなど、貧困の連鎖が深刻です。特に女の子は教育を受ける機会が制限されてきました。
バングラデシュYMCAは、この国が独立した1971年に創立。度重なる植民地支配と戦争による破壊の中での苦しいスタートでしたが、武器を捨てたばかりの若者が再び学業に専念し、仕事に復帰するための環境整備に尽力しました。現在は国内に11の拠点を持ち、教育や職業訓練など、主に貧困問題に取り組んでいます。
東京YMCAは、1990年にバングラデシュYMCAとパートナーシップを結び、現地YMCAが行う以下の活動を支援しています。