災害復興支援
西日本豪雨災害 支援活動のご報告(その3)リフレッシュキャンプ
◆悲しみ負った子どもたちに 心が明るくなる体験を◆
7月の西日本豪雨災害で被災した子どもたちを励まそうと10月27~28日、広島の研修施設「YMCAコンフォレスト湯来」を会場に「思いっきり楽しもう!わいわいキャンプ」が開催され、30人の小学生が参加しました。主催は広島YMCA。東京YMCAは職員とボランティアリーダー計5人を派遣しました。
全国YMCAはこれまで東日本大震災や熊本地震でも、心のケアのためのキャンプを実施していますが、実際に子どもたちは、安心できる環境で「今日は楽しかった」と思える体験を重ねることで元気になっていくといわれています。今回のキャンプも、子どもたちが被災による辛い気持から身動きできずに追いつめられてしまわないよう、楽しい2日間を過ごしてほしいと願って開催されました。
参加した職員の押山愛紀子さんに報告を聞きました。
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今回のキャンプは、東京のほかに富山、広島のリーダーと、ワイズメンズクラブの方々など総勢30人の手厚いスタッフ体制で行われました。野外料理ではたこ焼きや豚汁など数種のメニューが選択できたほか、ワイズメンズクラブの方と一緒にピザを作ったり、飾りつけもしてハロウィンパーティーをするなど、文字通り楽しいキャンプとなりました。
子どもたちは寸暇を惜しむように走りまわったり、おしゃべりをしたりと大喜びでしたが、あまりに大はしゃぎする姿に、日常のストレスが伺えるような気もしました。実際に、「裏の家の人、生き埋めになったの。今は元気だけど」など、何気ない会話の端々に災害の爪痕が見えることもあり、子どもたちがキャンプから帰った後も笑顔でいられるようにと願わずにいられませんでした。
この広島リフレッシュキャンプをとおして、人を元気づけていくキャンプの力を体験できたことは、良い勉強になりました。多くの方の募金によってこのキャンプができたことを、心より感謝いたします。
(山手センター 押山愛紀子)