私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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講演会

【連続講演会 第2回】ひきこもり経験者が語る「生きづらい社会を生き抜くために」2/1

「東京YMCAオープンスペースliby(リビー)」は、「生きづらい社会を生き抜くために」をテーマに連続講演会を開催しています。
第2回目は、「新ひきこもりについて考える会」世話人であり、「一般社団法人ひきこもりUX会議」代表理事の林恭子さんを講師にお話をうかがいます。


この講演会は、2019年5月に川崎市で起きた殺傷事件以降、ひきこもりが犯罪者予備軍ととらえられるような報道や発信が目立ったことに危機感を覚えて企画したものです。
10月5日に開催された第1回では、ひきこもり当事者発信メディア「ひきポス」編集長の石崎森人さんが講演。ご自身の経験をもとに「ひきこもりは犯罪者予備軍ではない。まずは自分を大切にしよう」と話しました。(⇒講演概要は下段をご覧ください)



【日 時】2020年2月1日(土)13:30~15:30(13:00開場)

【会 場】東京YMCA山手コミュニティーセンター
東京都新宿区西早稲田2丁目18−12

最寄駅
 JR・東西線・西武新宿線:高田馬場駅 徒歩7分
 都電荒川線:面影橋 徒歩7分
 副都心線:西早稲田駅 徒歩3分


【講 師】林 恭子 氏
20200201.jpgのサムネイル画像「一般社団法人ひきこもりUX会議」代表理事。「新ひきこもりについて考える会」世話人。ヒッキーネット事務局。
高校2年で不登校、20代半ばでひきこもりを経験する。信頼できる精神科医や同じような経験をした仲間たちと出会い、少しずつ自分を取り戻す。現在はNPO法人に勤務しながらイベント開催や講演などの当事者活動をしている。



【参加費】1,000円 当日受付にてお支払ください。

【お申込】電話、FAX、またはメールにて、お名前と連絡先を添えて、前日までにお申込みください。

【お申込・お問合せ】
東京YMCAオープンスペース"liby(リビー)"
TEL 03-3397-0521 12:00~19:00
FAX 03-3397-0523
e-mail liby@tokyoymca.org




第1回講演会


(機関紙「東京YMCA」2019年11月号より)

 第一回は山手センターを会場に10月5日、「ひきポス」編集長の石崎森人さんにお話を伺いました。
 石崎さんは24歳から2年半にわたりひきこもりを経験し、現在はひきこもりや生きづらさに苦しむ方々のヒントになればと、当事者や経験者の声を発信しています。川崎市の殺傷事件の際には、NHKが「犯人はひきこもり傾向にある」と報道したのに対して「犯行の動機ではなく、ひきこもりという状態と犯行を結び付ける報道は偏見を生む」と発信。次々とマスメディアに取り上げられ反響を呼びました。

 講演の冒頭で石崎さんは、ご自身がひきこもっていた時の心境について「自分はだめな人間だという自己否定感と焦りから頭痛や吐き気も起こり、死にたいと思い続けていた」と説明。近所の人に無視されたり、ひきこもりの人には価値がないといった世間の目に傷つくこともあったといいます。またひきこもった原因については「幼少期から自己肯定感や他者への信頼が築けず、主体的に生きる力がなかった。生きづらい価値観から脱却できなかった」と振り返りました。
 
その上で石崎さんは川崎市の事件が、ただでさえ自己否定感の強いひきこもりの人を追い詰めてしまうと危惧。実際に当事者や家族から「そのうち殺人者になってしまうのか」「親からも犯罪者予備軍と見られるようになった」などの相談が増えたと言います。けれども「ひきこもりの人はそもそも他者を攻撃できない人が多く、一般の人よりも犯罪率が低いというデータもある。まずは自分を大切にしよう。それが、社会全体が生きやすくなる一歩になるのではないか」と話しました。

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第1回講師 石崎森人氏
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第1回講演の様子
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第1回講師 石崎森人氏


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第1回講演の様子