【ご報告】いじめのない世界をめざす「ピンクシャツデー」(2/26)
いじめをめぐる痛ましい事件が後を絶たない中、全国のYMCAは、毎年2月の最終水曜日にピンク色の服を着て"いじめ反対"をアピールする「ピンクシャツデー」運動に取り組んでいます。「ピンクシャツデー」とは⇒
今年も、2月第4水曜日となる2月26日、 東京YMCAのそれぞれの場所で、子どもや学生、教職員がピンクのシャツを着るなどして"いじめ反対"をアピールし、いじめやピンクシャツデーに関する様々な取り組みを行いました。
●東陽町コミュニティーセンター
東陽町コミュニティーセンターでは、いじめのない社会を創るために私たち一人ひとりができることを考えるヒントになる絵本の紹介を行いました。また子どもたちにはピンクの折り紙でつくったシャツにそれぞれの思いを書いてもらいました。
子ども食堂「下町こどもダイニング」や外国にルーツをもつ子どもたちへの日本語サポート「にじいろ」、クリーンウォークの活動の中でも、ピンクシャツデイの意味をお話しし、みんなでピンク色のものを身に着けながらいじめ反対の思いを共にしました。
●東京YMCAにほんご学院
にほんご学院では「多様性」をテーマに、社会体育保育専門学校と合同で、心の声を可視化する特別な取り組みを行いました。
ハート型の付箋に「言われて(されて)嬉しかったこと」「言われて(されて)悲しかったこと」を書き、大きな模造紙に貼り出しました。事前にピンクシャツデーの背景を学び、当日はピンク色のアイテムを身につけて参加。
模造紙に並ぶ言葉を一つひとつ読みながら、学生たちは自分の過去を振り返り、相手の気持ちを想像し、いじめとは何か、どうすればなくせるのかを真剣に考えました。
言葉が持つ力、人との関わりの大切さに気づくことができた、心に刻まれる一日となりました。
●江東YMCA幼稚園/江東コミュニティーセンター
ピンクシャツウィーク
幼稚園・センター全体でピンクシャツデーについて考える1週間を持ちました。
~いじめのない世界とは?みんなが心地よく過ごすためには?~について、子どもたちとクラスで話し合いをし、ハートの紙に書いて貼る活動をしました。
降園時間に自分の思いを書き込む姿も見られました。
●山手コミュニティーセンター/高等学院
山手センターでは、2月の1か月間『一人ひとりのピンクシャツデー』をテーマに自分の心があたたかくなったことについて考える取り組みを行いました。掲示板には館内利用の子どもたちや保護者のエピソードを記入したコメント用紙が集まり、それぞれの心あたたまる出来事を共有する時間を持つことができました。
高等学院では、お互いに気持ちよく過ごせるように「コミュニケーション」に焦点を当てたワークショップを行いました。キーホルダー作りではTシャツ型のプラバンに思い思いのピンクの模様を付けて楽しみました。これからも、楽しみながら、周りの人との関係のことを少しずつ考えていけたらと思います。
●TYIS(Tokyo YMCA International School)
TYISでは、ピンクシャツデーの精神に基づき、いじめに対する意識、思いやり、立ち上がることの大切さを広めるための様々な活動が行われました。
全校生徒が、いじめが与える感情的、心理的な影響や、いじめを見たときにどうすればよいのかについて考え、話し合いました。
In alignment with the spirit of Pink Shirt Day, various engaging activities were held at TYIS to promote awareness, compassion, and the importance of standing up against bullying.
All students engaged in thoughtful discussions about the emotional and psychological impact of bullying and what to do when they see it happening.
●東京YMCA社会体育・保育専門学校
社会体育・保育専門学校ではピンクシャツデーの取り組みとして、「言われて・されて嬉しかったこと」・「言われて・されて悲しかったこと」・「私だから他人(友達・仲間)にしてあげられること」をテーマに掲げ、活動を行いました。今回は、本校の学生だけでなく、教職員やにほんご学院の学生からも匿名で回答を募り、それらを集めて大きな愛『LOVE』を作り上げました。
活動の中では、学生が「あ!これ言われたら嬉しい!」「わかるなぁ」などと共感する姿も見られました。
ピンクシャツデーを通じて、多様性への理解を深め、自分にできることを考える機会となっただけでなく、何気ない言葉が、知らないうちに誰かを傷つけている可能性があることにも気づく、貴重な学びの場となりました。
●東雲児童館
ピンクシャツデーの2週間前から、子どもたちに「言われて嬉しかったこと」「言われて悲しかったこと」をピンクシャツ型のメッセージカードに書いてもらい、壁に掲示していきました。
ピンクシャツ当日はみんなが書いたメッセージカードを振り返る時間を持ちました。来館していた高校生も言われて嬉しかったことや悲しかったことをみんなの前で発表してくれました。きっずクラブの小学生は話を聴きながら、「あぁー、それは嫌だよね」「うれしいね」と共感していました。
高校生の発表の中で、"同じ言葉"でも「悲しかった」と感じた高校生と「言われて嬉しい」と話す高校生がいて、受け取る人によって感じ方が違うことに気づく場面がありました。
今年の取り組みを通じて、言葉が相手にどんな影響を与えるのかを改めて考えるきっかけになりました。これからも、お互いに気持ちのよい言葉をかけ合える児童館を目指していきます。
●きっずクラブ東雲第三(東雲第三学童)
3日間に分けていじめについて考える時間を持ちました。
1日目は「わたしのせいじゃない」の絵本を読んで、いじめはいじめをする人とされる人だけの問題ではないこと、誰かが困っていたら自分は何ができるのか?について話し合いました。「自分がやられて嫌なことは人にしない」「困っている人がいたら声をかける」などの意見が出ていました。
2日目は、「マチルダとふたりのパパ」の絵本を読んで多様性について考えました。
最終日は「言われて嬉しかった言葉」「言われて悲しかった言葉」を紙に書いて掲示しました。想像していたよりも色んな言葉が出ていたので、こどもたちも、一人ひとりこんなにも感じ方が違うのかと驚いていました。
●本部事務局
オフィスがピンクに彩られ、本部スタッフも一丸となってピンクシャツデーを迎えました。
本部事務局として、YMCA全体の取り組みを支え、いじめのない社会の実現に向けたメッセージを発信しています。この日は、大人としていじめについて考える大切な機会となりました。
●香港YMCA
"いじめ反対"の取り組みに共感された香港YMCAが、今年も参加してくれました。
香港YMCAより:
The children tailor-made their pink T-shirts and decorated them in the YMCA HK building to spread kindness, acceptance, and love.
(子どもたちは、優しさ、受容、愛を広めるために、ピンク色のTシャツを紙で手作りし、香港YMCAの建物にそれを飾りました。)