お知らせ
【西日本豪雨】ワークボランティアの作業報告 ~被災地の近況
西日本豪雨から2カ月半。今も至る所に土砂が残る被災地で、広島YMCAは安芸区のボランティアセンターと協力して全国のボランティアを受け入れ、支援活動を継続しています。
9月10日~14日に泥かきワークキャンプに参加した東京YMCA職員の沖津桃さんに、現地の様子を聞きました。
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私が作業に入った安芸郡坂町小屋浦は、海と山に挟まれた住宅街でしたが、上流の砂防ダムが決壊したため大きな被害を受けていました。
2カ月半が経った今も、1メートル以上もの土砂が積もって重機が通れない道路が多く、全壊・半壊の家が手つかずのままに並んでいました。
私は千葉・広島YMCAのスタッフとボランティアと7人で、道路の土砂を取り除く作業をしたのですが、下水の混ざった土砂は悪臭が強く、下の方の土は粘土状に固くなっていて作業にも時間がかかりました。
最高気温30度の中、長袖長ズボンにマスクも着用して動くため、20分ごとに水分補給をしないと体力が続かず、7人で3日間作業してやっと3メートルの道路が確保できた状態でした。
さらに、多くの家を飲み込んで流れてきた土砂だったので、掘り起こすたびに家具やおもちゃ、犬の首輪など、たくさんの家財が出てきて、心が苦しくなりました。
この地区はまだ行方不明の方がいらっしゃることもあり、洋服などが出てくると息が止まりそうになりましたが、何よりも生活の詰まった家財を手にするたびに失われた生活が見えてきて、被災の重みを痛感し、大きな衝撃を受けました。
だからといってどうすることもできず、ひたすらに家財を分別して集積所となっている近くの公園に運び、それをショベルカーがかき集める様をいたたまれない思いで見ていた時、公園のフェンスに、岩手県の方から「頑張って乗り越えましょう。応援しています」といったメッセージが張り出されているのを見ました。
ニュースを見るだけではそこにどんな暮らしがあるのかというところまで想像しにくいですが、顔は見えなくても、1人ひとりの想いに寄り添おうとする、人の温かさを感じることができました。
また、人として生きるとはどういうことなのか、自分の在り方を振り返る機会になりました。
私たちができたことはほんのわずかですが、地元の方からは「この道があると次の作業がとてもスムーズになる」という言葉をいただきました。
この道には募金をしてくださったり、私たちを送り出してくれたりした多くの人の想いが詰まっているのだなと感じ、胸が熱くなりました。
まだまだ残る膨大な作業や、被災された方の気持ちを考えるとどうしていいのかわかりませんし、ワークから帰った今も気持の整理ができませんが、一日も早い復興を切に願っています。
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広島YMCAのフェイスブック↓には、全国のボランティアの作業の様子が公開されています。
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皆さまからいただきました募金により、ワークキャンプほか支援活動が実施できますこと、心より感謝申し上げますとともに、引き続きのご協力をお願いいたします。
募金方法など詳細は以下をご覧ください。
http://tokyo.ymca.or.jp/news/2018/07/20180712.html