私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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【活動報告】「野川下りシリーズ4」爽秋の野川中流を楽しむ(WHO9月)

9月例会は、2か月の夏休み明けのためか、「今月は参加する」というメールや電話が多く飛び交っていたようです。
 
ところが、数日前から、「線状降雨帯」「記録的突風」「記録的大雨」と漢字だらけの予報。24日は前日からの雨は降り止まず、大雨まだ、雷もという予報。三鷹駅に集合したのは、11人。行けるところまで行こうと決しました。

三鷹大沢の里は、1808(文化5)年製の水車を持つ水車経営農家と、養蚕、ワサビ栽培をしていた古民家、稲田と畑の構成です。この日は、稲田で小学生の稲刈りの予定です。田植えから見守ってきた小学生ですが、雨のため中止になってしまいました.可哀想でしたが、子どもたちは何を学んだでしょう。私たちはガイドから両家それぞれに説明を聞きました。

雨の中を歩き出したら、稲田の脇の道にこの朝落ちたであろう栗のイガが無数ありました。実(み)は11人で1粒しか拾えませんでした。それでも小さな「里の秋」が感じることができました。

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水車経営の庭先で説明を聞く一行
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刈り入れを待つ稲田を歩く
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水車経営の庭先で説明を聞く一行


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刈り入れを待つ稲田を歩く


ほとんど寄り道もせず、休みもせず、11人が古刹深大寺へ。いつもは賑わっている山門前は人もまばらでした。濡れたベンチで傘を差してお弁当というわけにもいかず、衆議一決、「元祖深大寺ソバ」の嶋田家に入りました。店内は余裕がありました。向き合って座り、マスクを外すと、「マスクしてくれませんか、素顔だと名前がわからない」などと、しばしの談笑。

深大寺は、天平5(722)年開山の東日本屈指の古刹。境内を散策し、5年前に寺内の物置で発見されて国宝に指定された白鳳期釈迦如来倚像を拝観しました。新薬師寺の香薬師像、法隆寺の夢違観音像と共通点があり「白鳳三仏」とされています。若々しく青年のようと言われるお顔が暗くてよくみえなかったのが残念。

ここらが潮時と、最後は、神代植物公園の分園、水生植物園と深大寺城址を巡り、コース途中で解散し、それぞれバスに乗りました。

実は、この日は、コロナ対策のため、小グループでガイド付きの見学を予定していました。昼食ぐらい広い場所で、皆と顔を合わせたいと、深大寺城の城郭跡の芝生広場を予定していました。ところが、下見の時、夏草が伸びて座るどころではありませんでした。諦めて帰り、一晩寝たら、「そうだ、草は刈ってもらえばいいんだ」。管理事務所に電話したら、「9月18日までには刈り終える予定になっています」。しかし、大雨のため、刈りたての芝生でのお弁当は、深大寺蕎麦に代わってしまいました。

(吉田明弘)

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太平5(722)年開山の深大寺の大三太師堂
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太平5(722)年開山の深大寺の大三太師堂