杉並
ウォーキングのご案内~野川下り⑤「懐かしい秋」調布から喜多見へ(WHO)10/22
「ウォーキング・ホリデー・オギクボ(WHO)」は、月に1度、東京近郊を歩く会です。 健康作りや仲間作りを目的に1997年に開始。以後20年余、会員ボランティアが中心となって開催しています。
第245回にあたる2022年10月は、WHOウォーキングの野川下り5回目となります。
2か月の夏休み明けの9月は、皆さんの期待が大きかったのですが、当日は記録的な大雨となり、雨中11人で歩きましたが、コース後半で無念、打ち切りました。
10月は、9月に断念した見どころを訪ねてから調布を歩き終え、世田谷区に喜多見から入ります。野川沿いの道には、かつては当たり前だった"秋"があります。川と人と社寺とが寄り添い、綴ってきた歴史を感じます。國分寺崖線の湧き水が、そこここで自己主張をしています。
広い秋空のもと、「懐かしい秋」を満喫しましょう。
川幅が広がった野川中流 |
旧榎橋の石造の欄干 |
川幅が広がった野川中流 |
旧榎橋の石造の欄干 |
【日にち】2022年10月22日(土)(第4土曜)
【コース】京王線調布駅-<バス>-佐須―虎狛神社-祇園寺-榎橋-旧榎橋欄干-榎橋-馬橋(甲州街道)-大町橋-野川橋-野川大橋-糟嶺神社-小足立橋-入間川合流点-きたのふれあい広場(北口→南口)-(車輌基地)-喜多見不動堂-小田急線喜多見駅
【集 合】京王線調布駅中央口を出てエスカレーターで地上に上がった、交番前。10:00
【解 散】小田急線喜多見駅 14:30頃
【持ち物】名札、マスク、健康保険証、弁当、飲料、雨具、野川マップ
*4月にお渡したパンフレット『野川マップ』は、シリーズ終了までご持参ください。今回、初回参加の方にはお渡しします。
【参加費】300円、交通費、施設利用代は各自負担。
初参加の方は、名札代200円。(必ず装着してください)。
【コロナ対策の継続】
蔓延防止が解除になっても、感染が無くなったわけではありません。当分は、これまで通り用心しましょう。マスクは着用して、必要に応じてはずしてください。
【問合せ】 東京YMCA杉並センター
*事前の予約は不要です。現地にご集合ください。
*ご不明な点などありましたら、下記フォームからご連絡ください。
小田急車輌基地の屋上にある「きたみふれあい広場」 |
明治時代の自由民権運動の本拠、祇園寺に板垣植えた「自由の松」 |
小田急車輌基地の屋上にある「きたみふれあい広場」 |
明治時代の自由民権運動の本拠、祇園寺に板垣植えた「自由の松」 |
【今回のみどころ】
調布の地名:古代の税制「租庸調」のうち、調として布を納めていたことから江戸時代に出た言葉。明治22年に調布市の前身調布町が生まれた時に町名とした。
野川の水路:野川は国分寺崖線からの湧き水を集めた文字通り「野の川」であった。流域の都市化に合わせ昭和31年以来改修が行なわれて現在の姿がある。場所によって川に降りて小径を歩ける。
琥珀神社:社伝によると、589(祟峻2)年創建、927(延長5)年の延喜式の神名帳にその名が記されている。農業の神を祀る。現社殿は1683(天和3年)に建造され調布市、狛江市で最古である。
祇園寺:730(天平2)年、または750(天平勝宝2)年に深大寺の満功上人が創建。虎狛神社の別当寺。明治時代、自由民権運動の拠点で後に板垣退助が植樹した「自由の松」がある。「野鳥の父」と言われた中西悟堂の父、中西悟玄が住職だった。
旧榎橋欄干:野川の改修工事によって役目を終えた石造りの旧榎橋の欄干が現榎橋の南、三鷹街道沿いに保存されている。
入間川:深大寺付近を水源とした野川の支流。 現在は水量も少なく、暗渠部分が増えている。合流地点は野川右岸からが見やすい。
喜多見:古くは木田(多)見郷などと言われていたが、江戸城付近本拠にしていた江戸氏が頼朝からこの地を与えられ移転してきたとされる。市内にある慶元寺は、江戸城紅葉山にあった江戸家の菩提寺を移転したと伝えられている。徳川家康が江戸入城に際して、江戸家は家名を喜多見と改めた。喜多見氏はその後、1万石の大名となり、側用人に取り立てられた。しかしある事件のためお家土地断絶となった。
きたみふれあい広場: 小田急電鉄の車輌基地の屋上を人工地盤として、緑地を設けた。芝生広場、とんぼ池、花壇がある。地上からスロープで上下できる、10mの高さがあり、國分寺崖線の連なりを一望できる。
喜多見不動堂:現住所は「成城」であるが、かつては、「東京府下荏原郡砧村大字喜多見であるためにその名がある。明治時代多摩川に洪水で流れ着いた尊像を安置している。市内慶元寺の境外仏堂。かつては境内のハケの滝で水行が行なわれていた。
(吉田明弘)
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