私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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【ウォーキングのご案内】大つごもり、樋口一葉の本郷、下谷(WHO)12/21

「ウォーキング・ホリデー・オギクボ(WHO)」は、月に1度、東京近郊を歩く会です。 健康作りや仲間作りを目的に1997年に開始。以後20年余、会員ボランティアが中心となって、欠かさず開催しています。


第235回となる2019年12月は、大つごもり、樋口一葉の本郷、下谷を巡ります。
どうぞお気軽にご参加ください。

==【2019年12月のご案内】==
24歳という短い生涯、しかも短編だけの5年間の作品。にもかかわらず、天才と称され、明治の文豪に列する樋口一葉。その足跡を本郷菊坂、下谷竜泉寺に尋ねます。
今回は、令和最初の『おおつごもり』10日前。小柄な体で、父親から贈られた小机で筆をとる姿、質屋の主人とのやりとり、駄菓子を買いに来た、ませた子どもらとの会話、文芸誌編集者や著名作家との応接などが、時空を超えて生き生きとよみがえります。一葉の息遣いが感じられるような不思議なワールドです。

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一葉が父から贈られた机の模製、筆筒
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一葉がしばしば通った伊勢屋質店の店舗と土蔵
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一葉が父から贈られた机の模製、筆筒


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一葉がしばしば通った伊勢屋質店の店舗と土蔵



【日にち】2019年12月21日(第3土曜) 9:45~14:30頃
 
【コース】JR中央線御茶ノ水駅⇒<バス>⇒東大正門前⇒桜木の宿跡⇒一葉菊坂旧居跡⇒旧伊勢屋質店⇒一葉終焉の家跡⇒礫川公園⇒<都営大江戸線・春日駅-上野御徒町駅>⇒<千代田線‣仲御徒町駅-三ノ輪駅>⇒目黄不動⇒浄閑寺⇒千束稲荷神社⇒一葉旧居跡⇒一葉公園⇒一葉記念館⇒飛不動⇒鷲神社⇒吉原神社⇒吉原大門⇒バス停・千束⇒メトロ銀座線浅草駅
(コースの一部を変更もあります)

【集 合】JR御茶ノ水駅西口改札前 9:45

【解 散】メトロ銀座線浅草駅 14:30頃
 ※千束バス停から浅草方面、錦糸町駅、池袋駅などに向かうこともできます
  
【持ち物】弁当、飲料、敷物、名札。
*名札の裏面には、緊急連絡先を必ず記入してください。
*お弁当は出発前に必ず用意してください。

【参加費】300円 
*初参加の方は、名札代200円別途。
*施設入場料、交通費は別途


【問合せ】東京YMCA杉並センター
*事前の予約は不要です。現地に集合ください。
*ご不明な点などありましたら、下記フォームからご連絡ください。





【今回のみどころ】
桜木の宿跡:一葉が4歳~9歳、官吏だった父と一家で住んでいた旧居跡。東大赤門前。一葉には、桜の花の思い出があった。

一葉菊坂旧居跡:零落して母、妹と内職しながら3年間暮らした裏菊坂の借家跡。近所の共同の井戸や路地に当時の雰囲気が残る。

旧伊勢屋質店:一葉一家がしばしば通った万延元(1860)年創業と言われる質店の店舗と土蔵。現在跡見学園女子大学所有。

一葉終焉の地:一葉が24歳の生涯を終えた丸山福山町の旧居跡。ここで次々に発表した作品が評価され、「奇跡の14か月」と言われる。相変わらず貧しかったが、島崎藤村らが訪れた。

三ノ輪浄閑寺:吉原遊郭の遊女を弔っていたが、安政2年の大火で遺体が投げ込み同様に葬られたため、投げ込み寺とも言われる。

目黄不動尊:徳川吉宗の時代に設けられた江戸五色不動のひとつ。

千束稲荷神社、大音寺、太郎稲荷神社:名作『たけくらべ』の舞台となった寺社。

一葉竜泉寺旧居跡:菊坂から移り、母と妹とで、荒物や駄菓子を商った下谷龍泉寺の二軒長屋跡。遊郭吉原への通い道だった。ここでの暮らしは、9カ月ほどであったが、生活体験と観察が、それまで和歌の世界にいた一葉にとって大きな蓄えとなり、独特の作風として結実した。

一葉記念館:名作『たけくらべ』の舞台となった龍泉寺町の有志が、戦後、寄付を募り土地を購入し、台東区に寄付し、1961年に建築された。1人の女流作家の記念館としては日本初。恋心をもった半井桃水宛ての手紙、『たけくらべ』の未定稿、店の仕入れ台帳、遺品などが展示されている。一葉の妹くにが姉の生涯の資料を保管していた。

鷲(おおとり)神社:浅草のお酉様で名高い。酉の市には80万人もが訪れ、賑わいを見せる。

吉原大門、吉原神社、吉原弁財天、見返り柳、お歯ぐろ溝跡:吉原遊郭の名残りを伝えるが、一日千両が落ちたという面影はない。




-WHO 2019年11月ご報告- 「かつての別荘地、荻窪の歴史的建造物」

11月23日は、前日からの雨はやむ気配もなく、とてもムリだと、中止を宣言するつもりで荻窪駅に行きましたら、最終的には25人が集まり、歩くことになりました。まずは、太宰治が『人間失格』を書いた下宿・遥雲荘跡へ。昨年から杉並区施設の敷地の一部になっていました。館内の展示を観て、しばし暖をとりました。
小さな公園や神社を訪れながら荻窪駅に戻ります。もえぎ公園には地面に、広島に原爆が投下された時刻、8時15分で止まったままの時計が描かれていました。
昼食は、読書の森公園の木立と芝生を予定していましたが、降り続く雨のために、ルミネの食堂街で分散してとりました。


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原水爆禁止運動発祥の地の記念碑。杉並区立公民館跡地に建つオーロラの碑
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原水爆禁止運動発祥の地の記念碑。杉並区立公民館跡地に建つオーロラの碑



午後は、世界の原水爆禁止運動が、杉並区の主婦の勉強会から始まったことを記念するオーロラの碑からスタート。折しも核廃絶を訴えるローマ教皇の来日した日の午後でした。
昭和初期に建った賄い付き高級アパート・西郊ロッヂング、『ノンちゃん雲に乗る』の作者・石井桃子の設立した子ども図書館・かつら文庫を外から眺めて、紅葉のイチョウが美しい大田黒公園へ。クラッシック音楽解説の草分け故大田黒元雄の書斎で、落ち着いた照明のもとで再び暖をとりました。
この地は、善福寺川の左岸段丘で昭和初めに別荘村と言われました。今でも大きな邸宅が並びます。角川文庫創立者の角川源義の邸宅跡が角川公園となり、庭園には、俳句の題材になる草木などが色づいていました。
かつては田圃だった低地に降りてやや歩くと、戦前、戦中に首相を務めた近衛文麿の私邸が高台にあります。日本史に残る重大な決定がなされた舞台として国の史跡となっています。現在、一部移築されていた棟が返還され、公開の準備が進んでいます。大きな樹木のある邸宅を回る形で善福寺川と環状8号道を渡り、与謝野鉄幹・晶子の住居跡の与謝野公園が、最後の目的地でした。雨は終日止まず、何度か途中でムリをしないように呼びかけたのですが、全員完歩となりました。

(吉田)


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与謝野庭園の晶子の歌碑
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大田黒公園の色づく木々の葉
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与謝野庭園の晶子の歌碑


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大田黒公園の色づく木々の葉





【WHO今後の予定】
2020年1月25日(第4土曜)  城南五山
※さまざまな事情で予定が変わることがあります。『WHOリポート』か新着情報でご確認ください。