私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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お知らせ

プレスリリース

東京YMCA、再生可能エネルギーへの切り替えを推進

~「みんな電力」との協力と学びを通じ、持続可能な社会の実現へ~
公益財団法人東京YMCA(所在地:東京都、代表理事:星野太郎)は、持続可能な社会の実現を目指して、施設における電力供給を再生可能エネルギーへと順次切り替えるプロジェクトを進めています。
この取り組みは、再生可能エネルギー事業を展開する株式会社UPDATER(みんな電力)との協力のもと、化石燃料の使用を抑え、クリーンなエネルギーによる地域社会への貢献を目的としています。

■再生可能エネルギーへの転換の背景
東京YMCAは、長年にわたり野外教育、語学教育、保育事業などを通じて、地域社会に根差した活動に取り組んでまいりました。昨今の気候変動やエネルギー問題の深刻化を受け、私たちは環境保全への貢献を強化するために、再生可能エネルギー(以下、再エネ)の導入を決定しました。現在、11の事業所で再エネ切り替えが進行し、二酸化炭素排出量の削減と、持続可能な未来の創出を目指しています。
これにより、私たちの施設における二酸化炭素排出量を削減し、クリーンで持続可能なエネルギーの利用を推進します。

■東京YMCA国際ホテル専門学校での特別講義
「電気を"選ぶ"ことで未来を変える」~
このプロジェクトの一環として519日、東京YMCA国際ホテル専門学校の学生を対象に、「みんな電力」のスタッフを招いた特別講義を実施しました。気候変動と世界の動きを始め、ホテル業界のサステナビリティの動きをテーマに学生たちは、再エネの種類や発電の仕組みだけでなく、電力の「生産者」が誰で、どのような思いや背景を持って電気を届けているのかという点にも触れました。
学生たちは、電気を"買う"のではなく"選ぶ"という視点を通して、エネルギーの背景にある生産者の存在や、地域とのつながりの重要性を学びました。また、生産地の実情や、電力が届くまでのプロセスに触れることで、再エネが持つ社会的・倫理的価値についても理解を深めました。

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■発電所総選挙!未来を選ぶ体験
講義後半では、「どの発電所から電気を買いたいか?」をテーマに、実際に校舎がある山手コミュニティセンターで使用する電力の供給元を選ぶ総選挙を実施。学生たちは発電の仕組みや地域性、社会課題との関わりを学びながら、熱心に議論しました。
学生の声として、「フードロスはまだ多い。捨てるなら、電気に変えた方が社会に役立つ」「自然の景観を壊さず発電できるのが魅力」「原発事故からの復興を支えたいという気持ちで選んだ」など、それぞれの思いを伝えあい、3か所の電力供給元として、以下が選ばれました:

〇食品廃棄物を再利用して電気をつくる
バイオガスパワープラント伊賀(株)大栄工業/三重県伊賀市

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〇木曽山脈から流れてくる豊富な水で作る電力
塩尻市奈良井川第二水力発電所(株)グリーン電力エンジニアリング/長野県塩尻市

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〇福島を応援できる電気
みさき太陽光発電所1(合同会社みさき未来/福島県南相馬市)

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■自分事として、未来をともにつくる
今回の講義を通して、学生たちは単に環境に配慮した意見を述べるだけでなく、「社会問題の背景」「将来の持続性」「発電方法の具体的な仕組みと影響」を踏まえた、深い視点から発言する姿が見られました。この講義をきっかけに、学生たちが今後もエネルギーや環境問題を"自分ごと"として考え続けていくことに期待します。

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東京YMCAでは、こうした学びと若者の感性を大切にしながら、今後も環境に配慮した事業運営を継続していきます。