私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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高石ともや バングラデシュ奨学基金チャリティーコンサート

高石ともや バングラデシュ奨学基金チャリティーコンサート

フォークシンガーとして、またアスリートとして活躍をされた高石ともやさんは、バングラデシュYMCAの子どもたちのために1997年から、チャリティーコンサートを開催してきました。

高石さんは以前に、思春期問題研究所の故・江幡玲子氏から「勝つために走るのではなく、人の輪を拡げるために走りなさい」と教えられたことをきっかけに、このチャリティーコンサートを開催。20年以上にわたって支援を継続してくださいました。

2024年8月17日、高石ともやさんは天に召されました。 高石ともやさんの生前最後のコンサートが2024年4月29日に日本基督教団浅草教会で開催した「第24回高石ともやバングラディシュ奨学基金チャリティーコンサート」になりました。

メッセージ性の高いフォークソングを歌い続けてきた高石さんの歌とトークには、人を癒す力があり、人とのつながりや、温かさが伝わってくる、そんなチャリティーコンサートでした。
高石ともやさんの生前のご厚志に心から感謝いたします。

感謝の手紙

高石ともやさんと来場者みなさまへ、バングラデシュYMCA同盟総主事ニプン・サングマ氏よりお手紙が届きました。(2015年5月)

バングラデシュ奨学基金コンサートを今年も開催してくださり、ありがとうございます。

バングラデシュは、1971年にパキスタンとの内戦の末に誕生した、南アジアにある国です。日本の4割ほどの国土に約1億5千万人が暮らしており、その約3割が貧困層に属しています。
バングラデシュYMCAは国の独立と同時に創立され、今日に至るまで貧困問題に取り組んでいます。バングラデシュでは、初等教育が義務教育となっていますが、多くの家庭が貧しさゆえに、子どもたちが働くことを優先せざるを得ない状況にあります。しかし、教育を受けなければ就職も困難となり、いつまでも貧困から抜け出せないという悪循環に陥ってしまう現実があります。バングラデシュの識字率は56%と低く、これがアジア最貧国から抜け出せない一因ともなっています。バングラデシュYMCAは、たとえば子どもたちが家事や家畜の世話などの仕事をしながらも通学できるように、授業時間や授業内容を工夫しながら運営する「働く子どもたちのための学校(NFPE)」や、中等教育の資格取得を学習・金銭の両面でサポートするプログラムの実施などを通じて支援しています。

東京YMCAとの交流が始まったのは25年前になりますが、以来私たちの活動は、皆さまからの温かい募金によって支えられてきました。支援を受けた子どもたちからは、「自分に自信が持てるようになった」「将来について前向きに考えられるようになった」など、たくさんの嬉しい声が寄せられています。中には「今度は自分が誰かの支えになりたい」という夢をもって、現在YMCAのスタッフとして活躍する青年の姿もあります。皆様のご支援に心から感謝いたします。これからもどうかバングラデシュの子どもたちのことを心に留め、ご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

バングラデシュYMCA同盟総主事ニプン・サングマ氏よりお手紙が届きました