お知らせ
【活動報告】ウォーターセーフティーデイ、親子で着衣泳体験を行いました
水の事故から子どもたちを守るため、全国のYMCAは1981年から40年以上にわたり、毎年6月~9月に「ウォーターセーフティーキャンペーン」を開催しています。
現在は各地の教育委員会の後援を得て小学校で着衣泳の出前授業をしたり、ハンドブックを配布するなどし、広く地域の子どもたちに水の事故から身を守る方法を伝えています。
特にキャンペーン期間中の6月第3日曜日は「ウォーターセーフティーデイ」とし、全国のYMCAで一斉にいのちを守る講習会を実施しています。東京YMCAも今年6月16日、山手コミュニティーセンターとウエルネス東陽町の2か所で、地域の幼児・小学生とその保護者たちを対象に着衣泳体験会を開催しました。
また、ウエルネスガーデン品川御殿山では6月30日に親子での着衣泳体験会を開催しました。
3か所合わせて、計63組(126人)の親子にご参加いただきました。
<体験内容>
・① 紙芝居で水の安全について学ぶ
「水辺での安全な過ごし方」「もしも溺れている人を見かけたら?」など、水難事故にあわないようにするためにはどうしたら良いのかを、紙芝居を通して学びました。
紙芝居の動画もあるので、ぜひご覧ください。
紙芝居はこちら⇒(YouTube)
・② CPR体験
人形を使用して胸骨圧迫や人工呼吸、AEDの使用方法について講習を行いました。大人と子どもの違いやAEDを水辺で使用する場合の注意点もお話しさせていただきました。
・➂ 着衣泳体験
次に、洋服を着て水に入った時の動きにくさや服の重さ、また海藻や波などさまざまな自然要因による歩きにくさなどを、子どもたちだけでなく保護者の皆さまにも体験していただきました。
みんなで同じ方向に歩いて「流れるプール」を作った後で反対に周って水の流れの体験や、ひもを巻いたフラフープ(わかめフープ)をくぐり、リーダー(スタッフ)が起こした波の間を通り抜けるなど、海や川で動くことの難しさや不自由さを親子で体験しました。
また、溺れている人を見つけたときに皆さんができることを体験しました。呼吸を確保し上向きで浮く練習や、誤って水に落ちた際に岸へ戻る練習、溺れている人に向かってペットボトル等の浮き具を投げる練習を行いました。
<各YMCAの様子>
後半はプールで実際に洋服を着て水に入った時の動きにくさや服の重さを感じ、海藻や波や小石など自然環境による歩きにくさなども親子で体験していただきました。浮くもの(今回はペットボトル)に掴まって、呼吸を確保しながら浮き身の姿勢をとる練習も行いました。ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。安全で楽しい夏をお過ごしください。
前半は、保護者と子どものブースに分かれ、それぞれ学びの時間を設けました。子どもたちは紙芝居を通して、水場に遊びに行くときは、必ず大人の人と一緒に行くことや、溺れている人を見つけた時に、むやみに救助をすると巻き込まれる危険性があることをお伝えしました。保護者の方には、胸骨圧迫やAEDの使い方を体験していただきました。
着衣泳では、海や川で動くことの難しさや不自由さを親子で体験していただきました。海藻に見立てたポリ袋をフラフープにつけ、その中をくぐったり、波の間を通り抜けたり、ダイブボールを石ころなどに見立て踏みつけながら歩いたり、服を着て岸に上がる難しさを感じていただきました。その他に、ペットボトルを使用し、呼吸確保の仕方や、溺れている人がいた時に助ける方法も学んでもらいました。
ご参加いただいた方々からは「初めて着衣泳をし、いい経験になった。」、「思ったより重くてびっくりした。」といった声をいただきました。
子どもたちは年中から小学5年生まで、幅広い年齢の方にご参加いただきました。
今年度、初めてCPR体験を行いましたが、みなさんとても真剣に聞かれていました。保護者の方が、子ども達の命を守りたいという思いを感じました。
着衣泳体験では海や川のような環境を着衣で実際に体験してもらい、その後にいのちを守るための行動を実践を通して学んでいただきました。子ども達だけでなく、保護者の方々にも水に落ちた人を助ける方法を体験していただくことができました。
今回の体験が、親子で一緒に安全に過ごす方法を改めて考えるきっかけになることを願っています。安全に十分気を付けて楽しい夏休みを過ごしてください。