私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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ウォーキングのご案内 ~古刹・深大寺と神代植物園~(WHO)6/23

「ウォーキング・ホリデー・オギクボ(WHO)」は、月に1度、東京近郊を歩く会です。 健康作りや仲間作りを目的に1997年に開始。以後20年余、会員ボランティアが中心となって、欠かさず開催しています。


第220回となる2018年6月は、深大寺と神代植物園を歩きます。
どうぞお気軽にご参加ください。


==【2018年6月のご案内】==

武蔵野が、一面のススキの野に覆われていた頃、国分寺崖線(ハケ)の豊かな湧き水に恵まれた深大寺付近は、オアシスでした。深大寺は立川段丘、神代植物園は武蔵野段丘にあり、隣接しながらも全く様相が異なります。深大寺は水神信仰から、天平5(733)年に創建された都内屈指の古刹。今回は、国宝の白鳳像をはじめとした魅力をじっくり見ましょう。 
神代植物園では、大温室のベコニア、熱帯スイレンの華やかさ、武蔵野の雑木林も見どころです。

深大寺本堂
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神代植物園水生植物園
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深大寺本堂
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神代植物園水生植物園
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【日にち】 2018年6月23日(第4土曜日)9:45~14:30頃

【コース】
調布駅北口バス停⑭-<バス>-深大寺小学校前-青渭神社-神代植物園水生植物園・深大寺城跡-観光案内所-深大寺(山門・本堂・鐘楼・深沙大王堂・湧水池・元三大師堂など)ソバ店-神代植物園(深大寺門・雑木林・大温室・せせらぎの小道・竹笹園・平和の森・大温室など)-神代植物園正門前

【集 合】 京王線調布駅改札前 9:45

【解 散】 神代植物園正門前バス乗り場(JR中央線駅、京王線駅行き)14:30

【携行品】 飲料、敷物、名札、昼食はソバ店でとります。
 *アレルギーの方はお弁当をご用意ください。


【参加費】 300円(施設入場料、交通費、ソバ店支払いは個人負担)
 *初参加の方は別途名札代として200円。


【問合せ】東京YMCA杉並センター
*事前の予約は不要です。現地に集合ください。
*ご不明な点などありましたら、下記フォームからご連絡ください。





【今回のみどころ】
深大寺: ハケ下に湧く清水が水神信仰をもたらし天平5年(722年)に満功上人が開山した古刹。白鳳時代の銅造釈迦如来倚像は、東日本最古の国宝。拝観料200円~300円。

都立神代植物園(本園): もともとは東京の街路樹などを育てる苗圃。戦後、緑地公園を経て都内唯一の植物公園として1961年に開園。480万㎡の園内に4,800種、10万本の樹木がある。バラ園が有名だが、今は花枯れの時期。大温室で、ベコニア、熱帯スイレンの華やかさに触れ、武蔵野の面影を残す雑木林を歩きたい。入場料は65歳以上・20人以上は200円。

深大寺ソバ: この地は上質のそば粉を産した。ソバ屋が軒を連ね賑わう。

神代植物園水生植物園: 休耕田を用いてる湿地に木道が整備し、水生植物を鑑賞できる。

深大寺城跡:天文5(1537)年、関東管領の上杉一族の扇谷上杉朝定によって対小田原北条のため再興されたとされる中世城跡。

青渭神社:深大寺と同時期の創建。


【下見をおえて】~「バラからソバへ」
※このウォーキングのコース内容は、毎回2-3回の下見や調査をして企画しています。

7月、8月は休むので、6月は華やかにと、バラの神代植物園を主役にコースを設計していました。公園の花カレンダーでも、7月上旬までが花期になっていましたから。

5月19日に下見に行ったら、一番花に陰りがありました。でも花ショウブもアジサイもあるし、と言われました。5月29日に再び訪れたら、二番花も盛りを過ぎていました。公園スタッフに相談したら、今年は季節が早く、バラも花ショウブもアジサイももたないとのこと。「この時期に訪れた人には、どこを案内するのですか」と尋ねたら、一言、「この時期はお客さんは来ませんから」。

今さら、コースを変えられない。暗たんたる思いで、ハケの道を下る途中、「そうだ、主役を深大寺に代えよう」。
これまで深大寺をじっくり見る機会はありませんでした。「国宝、白鳳像を拝観しよう」「ガイドを頼もう」「ソバも食べよう」。翌日、ガイドを予約し、リポートを書き換えました。良いコースになったと思います。でも、満開のバラを楽しみにされていた方には申し訳なさが残ります。 (吉田)




WHO5月例会報告 ー 漱石と歩く早稲田・神楽坂


WHOウォーキング5月定例会は、26日でした。これまでとは趣を変えて、夏目漱石をテーマに、彼が生まれ晩年を過ごし、作品にも登場する早稲田、神楽坂の地を巡りました。

JR高田馬場駅からバスで早稲田に移動、付近には忠臣蔵・堀部安兵衛のゆかりの地がいくつもあります、水稲荷から徳川三卿の清水家の下屋敷跡の庭園、甘泉園へ。帝大生の漱石が英語を教えた東京専門学校(現早稲田大学)、付近を正岡子規とよく散歩したそうです。

早稲田通リに出て、漱石の妻、鏡が夫の癇癪の蟲を抑えるために祈願した穴神社から、誓閑寺へ、ここは『硝子戸の中』に西閑寺と書かれています。

夏目坂を下ると酒屋KOKURAYA。安兵衛が枡酒を飲んだ店で、隣が漱石の生家跡。父は江戸時代には町方名主。喜久井町は夏目家の定紋が由来とのこと。
裏道をしばらく歩くと昨年完成した漱石山房記念館。漱石が作家活動に専念するために本郷から移り、生涯を終えた山房跡です。 

堀部安兵衛が枡酒を飲んだ小倉屋
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漱石山房記念館の猫塚
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堀部安兵衛が枡酒を飲んだ小倉屋
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漱石山房記念館の猫塚
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書斎を含む建物の一部が復元され、豊富な資料から業績と思想を知ることが出来ます。死ぬまで多くの弟子や友人に囲まれ慕われていた様子が浮かびます。だから漱石に関する新たな資料が、今だに発見されるのでしょう。

矢来町公園で昼食。矢来能楽堂を通り過ぎます。このあたりに妻鏡の実家があったそうです。当時の番地は分っても、広すぎて特定できないとのこと。新宿区と文京区では見解が違います。

漱石が足しげく通った寄席のあった地獄坂から神楽坂の有名な善国寺へ。見合い後、漱石と鏡が偶然出会ったのに、お互い知らんふりをした話があります。相馬文具店で、漱石が特注した原稿用紙を見、通った花街の路地を抜けて東京理科大学へ。かつての物理学校、『坊ちゃん』の主人公が卒業した設定になっています。資料館の藁算からそろばん、計算機、コンピュータの展示は、わが身の来し方と合わせて興味深く見ました。ここにて解散。  



<感謝+α>
5月定例会で、1人の方から82円切手20枚、1人の方から現金2,000円の寄付をいただきました。感謝して報告いたします。

(記:吉田明弘)



【WHO今後の予定】

2018年9月22日(土) 等々力渓谷、多摩川台公園
*7、8月は夏休みです。
*さまざまな事情で予定が変わることがあります。『WHOリポート』か新着情報でご確認ください。