私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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会員が語る「私とYMCA」

子ども育てるコミュニティー

東京YMCA江東コミュニティーセンター運営委員 
市﨑 俊一さん
保護者
市﨑 俊一

「子どもはYMCAに通わせたい」。卒園生である妻がそう言うので、私自身はよく分からないまま、子どもを江東YMCA幼稚園に入園させました。

長男が4歳の時、初めて参加したスキーキャンプの初日に捻挫してしまい、3日間、部屋で過ごして帰ってきました。それなのに息子は、「ずっとリーダーが遊んでくれて楽しかった!」と言って帰ってきたのです。感動しました。親以外に自分の子どもにここまで愛情を注いでくれる人がいるということに、カルチャーショックを受けました。

親がいくら頑張っても、自分の子どもを24時間みていることはできないですから、コミュニティーで育ててくれることは本当にありがたいことです。震災の時にも改めて、コミュニティーの大切さを思いました。YMCAなら、たとえ子どもだけが取り残されてもきっと誰かが面倒みてくれる。そんな安心感があります。特に江東センターはバザーや運動会などで地域とのつながりが強く、地域の方々も「YMCAの子だ」と受け入れてくれています。また、ボランティアリーダーたちは、若さゆえか、ある意味で親よりもまっすぐに、愛情をもって、子どもに接してくれます。そういう習慣というのか、DNAのようなものがYMCAにはあると思います。

卒園後も子どもたちは、サッカーや定例野外活動などでYMCAに通い、妻も『白木蓮』(『虹の会』(在園児保護者会)の歴代会長会)に入って活動し続けています。自分も何かできないかと思っていたときに、ワイズカップサッカー杯の手伝いを頼まれ、それをきっかけに会員になりました。

今年、長男は大学生になり、幼稚園時代の同級生5人と一緒にリーダーになりました。遠距離通学で忙しいのですが、恩返しをしたいと言っています。

<2012年11月号掲載>