杉並
【活動報告】野川下り⑥タヌキも出る成城から次大夫堀へ(WHO11月)
11月例会は26日。午前中の空模様は、"狐の嫁入り"。参加は28人。住宅地を歩くにはちょうど良い。一人の小さな発見が共有できるから。
小田急線成城学園前駅から出発するといきなり歓声。イチョウ並木が見事な黄金色。落葉とのバランスも良し。碁盤の目のような整然とした町並みを巡りながら、代表的な和風建築、旧猪股邸と外観はスペイン風、米国の生活様式を取り入れた昭和12年建築の旧山田邸館と庭園を見学しました。
成城のイチョウ並木 |
野川沿岸 |
成城のイチョウ並木 |
野川沿岸 |
ここから、この日一番の難所の不動坂。住宅地と野川沿岸の平坦な低地を結ぶ崖線です。距離は200mほどですが、クルマもあえぎながら上る急坂、腰ヒザに問題のある方には下りは辛いはず。万一途中で立ち往生した場合に備えて、タクシーの迎車も考えていました。幸いなことに何も起こらず下り、思わず来し方を見返りました。
山田邸の西側は崖線高低差20mの約2.9ヘクタールの崖線。樹林、渓谷、池があり、希少な動植物が生息していて、「みつ池緑地」として特別保護地域に指定され、入場が制限されています。山田邸の庭園のデッキからその南側を見下ろしましたが、今度は、西側から見上げました。野川の神明橋やや上流には、カワセミが現れていたそうです。
昼食は、トイレ完備で、先月も立ち寄った「きたみふれあい広場」でゆっくりとりました。
食後、野川沿いの意平坦な道を南に向かい、次大夫堀公園と民家園に入りました。公園は、徳川家康が代官小泉次大夫に命じて15年の歳月を掛けて掘削した六郷用水の別名で、戦後役割を終えて消えていたものを約650m復元し江戸後期の田園を再現したとのこと。民家園の方は、区内に残っていた江戸後期の時代の農家の住宅、土蔵、火の見櫓など、農村風景を再現しています。それは、単に展示や解説はなく、あたかも、さっきまで人がいたように、割りかけの薪や斧が、土塊のついた鍬が放りだされているような光景があちこちにあります。すべてが進行中なのです。しばらくその場にいると、自分が自然に草刈り鎌を持って立ち上がりそうな錯覚をもちます。もう少しいたかったけど、園前のバス停から、成城に戻りました。
(吉田明弘)
WHO12月ウォーキングのご案内はこちら⇒(12月17日開催)