私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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【活動報告】野川下り⑦最終回 母なる多摩川に二子玉川で合流(WHO12月)

12月17日は,「野川下り」の最終回でした。午後2時過ぎに多摩川兵庫島付近で多摩川との合流点に到達しました。参加は38人。

今回の見どころは、①大蔵の永安寺。室町時代に鎌倉で創建、この地で再興したと言われる風格のある寺院でした。②岡本の古民家園。囲炉裏に火が燃えていました。10人くらいなら火を囲んで盛り上がったでしょうが、とてもムリ。

③市民が引いた水道。大正12年に、人口増のため、水不足になった当時の渋谷町(現渋谷区)の町民が、多摩川の水を砧浄水場から引いたという水道管を通す高さ2mほどの隧道が保存されていました。半分ほどは落ち葉に埋もれていましたが、行政に頼らず、自分たちで組合をつくり成し遂げた心意気は「凄いですね」の声がありました。

④往時、多くあった政財界人の別荘のうち世田谷区のトラスト制度で維持管理されて現存している旧小坂別邸と崖線庭園。この家屋を目指して小さな門から入り、崖線庭園を直登する組と、それを眺めながら自動車道を上り、堂々と車回しのある正門から入る組に別れ、全員が崖上の別邸で落ち合い、しばし豊かな時間を共有しました。

⑤旧三菱財閥を創業した岩崎家の廟所のある静嘉堂。彌之助、岩崎小弥太父子が蒐集した、国宝、重文を含む和漢典籍20万冊、東洋の古美術6500点を収蔵していた文庫、美術館が2022年10月、東京丸の内の明治生命館美術館に移転したため、庭園とハケの森を散策する予定でしたが、なぜか門が閉ざされて入園できませんでした。

⑥野川と多摩川との合流地点。兵庫島付近とされています。ところが、河川の修復大工事のため、巨大な工事用機械が入っていて、立ち入りできませんでした。判ったことは、合流が多摩川の広い河原で行なわれていること。それまで随分川幅も広がり水量が増えて逞しく見えた野川がここでは、工事による水量調節のためか、母の前の子どものようなせせらぎとなって合流していたことでした。登山なら山頂に立てば、達成感があります。川の場合は目的地点に達しても、それはありません。特に野川の場合は、多摩川の南下によってハケに残された川です。それに寄り添って歩き、母なる多摩川に後を託せたという安堵感でしょうか。立ち去りがたい想いがありました。

⑦"ニコタマ"と呼ばれる二子玉川のショッピングセンター。これは二子玉川駅で解散後の自由散策となりました。

WHOウォーキングは、これまでに、「隅田川遡行」2008.2~2009.3 約24km10回)、「玉川上水下り」2009.10~2010.12 43km13回)、「神田川下り」(2015.2~2015.7 約25km7回)と実行しました。今回の「野川下り」は約20km、7回でした。

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岡本民家園の古民家裏の隧道前 


(吉田明弘)

WHO1月ウォーキングのご案内はこちら⇒(1月28日開催)