私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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チャリティー・募金のお願いニュース

お知らせ

【報告】バングラデシュYMCAから支援状況の報告がありました

東京YMCAは1990年からバングラデシュYMCAとパートナーシップを結び、現地YMCAの活動を支援しています。

先日、バングラデシュYMCAから「東京YMCAの国際協力募金によって、237名の子どもたちの初等教育と91名の子どもたちの高等教育の機会が実現した」と活動報告が届きましたので、お知らせします。


遠い国の会ったことのない子どもたちと私たちとのつながりが、お互いの将来をより豊かにするものと信じ、これからも支援を続けたいと思います。
引き続きご協力をお願いいたします。

(和訳・編集:東京YMCA副総主事・星野太郎)



===以下、現地レポートより======

バングラデシュYMCAは、学校に通えない子どもたちに初等教育の機会を無償で提供するプログラム「NFPE(Non Formal Primary Education)」を運営しています。

バングラデシュでは初等教育(1~5年生)は義務教育で無償ですが、農村など貧しい地域では、子どもが家事など労働で忙しい、あるいは近くに学校がないなどの理由から、学校に通えない子どもたちが少なくありません。

NFPEは全国からの支援を受けながら、教材や制服を無償提供し、また授業時間を短くするなどして、こうした子どもたちも通いやすい学校を運営しいます。
東京YMCAからの募金は、現在7つのNFPEのために用いられており、237人の生徒がこのプログラムに参加しています。2016年は誰一人ドロップアウトすることなく、全員が新学年に進級できました。

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NFPEのアプローチは子どもたちだけではありません。親が教育の重要性を認識できるよう、教師たちは保護者会や面談を通じて積極的に親と関わっています。その結果、地域の公立小学校に編入学する子どもも増えてきました。

またバングラデシュでは、初等教育を終えると中等教育(6年生~10年生)に進学。中等教育を修了するとSSC(Secondary School Certificate)という国家統一試験が受験でき、これに合格すると高等教育に進むことができます。

バングラデシュYMCAはこのSSC受験者の支援も行っています。

2016年は7つのYMCAから計105名の受験者がSSCの支援を受けました。
YMCAは、受験のための学習プログラムを無償で提供し受験料もサポートします。2月に行われた試験では見事91名が合格し、全員が地元の高等教育の学校への入学が決まりました。


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■ 参加者の声 ■
~NFPEに通うスミタさん(2年生)とお母さんに聞く~

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スミタ・チャンブゴンさんはガロ族と呼ばれる少数民族で、現在NFPEダハパラ教室の2年生です。
ダハパラ村は交通・通信網また医療など公共機関があまり整備されていない遠隔地にあり、経済的にも貧しい村です。スミタさんの両親は出稼ぎのため首都ダッカで働いていて、スミタさんは祖母とダハパラ村で暮らしています。

スミタさんをNFPEに参加させようと思った理由をお母さんに尋ねると、「NFPEの教室が私たちガロ族のコミュニティーにあったから。また、ビリシリYMCAのNFPEは20年以上も続いていて、教師も非常に優秀で、生徒へのケアも手厚いことで知られていたからです」と答えてくれました。さらに教材や制服が無料で支給されることもとても助かるとのことでした。

スミタさんはこのまま勉強を続けたいと願っています。このダハパラ教室で3年生を修了したら公立学校に進み、中等教育そして高等教育へと進みたいと考えているのです。
お母さんは経済的な理由で娘への教育機会の提供は難しいと考えていましたが、NFPEを通してもっと良い教育を受けさせたいと考えるようになったと言っています。将来ちゃんと仕事を得るためにも教育が必要だということ、これもこのプログラムで学んだことだそうです。