私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。
北米YMCAがキャンプを始めたのは1885年。キャンプには「精神、知性、身体、社会性」のバランスのとれた成長をもたらす力があることに着目し、さまざまな研究を重ね、発展させてきました。日本では1920年(大正9年)に初めて教育的意図をもったキャンプを実施。以来100年にわたり、子どもたちの「限りなき成長」を願って多数のキャンプを行ない、多くの子どもたちにかけがえのない体験を提供しています。
2020年、YMCAキャンプは100周年を迎えました。 |
永年の経験からYMCAキャンプは、体験の中で学ぶことができるよう、以下の手法を大切にしています。楽しいキャンプ生活の中に、ごく自然に成長の機会が用意されている、それがYMCAキャンプです。
キャンプでは、5~8人のグループ(小集団)での共同生活を大切にしています。グループにはボランティアリーダーがついて、子どもたちと24時間行動を共にします。新しい仲間と出会い、大自然の中で力を合わせ、お互いを認め合い、一人ひとりが主役となるような独自の“小社会”を作っていきます。
YMCAのボランティアリーダーは、18 歳以上の青年たちです。安全に楽しくプログラムを実施できるよう理論や実技など多数のトレーニングを受け、数か月前から企画・準備を担います。先生や親とは違う、お兄さんお姉さんとの出会いは、YMCAキャンプの楽しさの一つです。
リーダーとは?YMCAでは、食事、入浴、掃除の時間、朝の集い、バスでの移動時間も、一つひとつが成長の糧となる大切なプログラムと考えています。楽しい生活の中にごく自然に成長の機会が用意されている、これがYMCAキャンプです。
ボート、カヤックなどのウォータープログラム、ハイキング、ゲーム、キャンプファイヤー、野外料理、クラフトなど、年齢や興味に合わせた多彩な活動を、段階的かつ体系的に組んでいます。自然の中で仲間と一緒にさまざまな活動に挑戦することで、日常とは違う楽しさや達成感が得られます。生涯にわたるかけがえのない経験です。
YMCAのキャンプは当日だけ参加するのではありません。「打合せ会」を行なってお子さまの緊張を和らげたり、また「思い出会」で再会したりと、事前から事後まで丁寧なケアを心掛けています。
★ 打合せ会
キャンプの数週間前に「打合せ会」を行ない、持ち物などを詳しくご説明します。お子さまは、担当リーダーや一緒に生活するグループの仲間と"顔合わせ"をします。 保護者の方には、お子さまの健康状態や生活上配慮の必要な情報などをお伺いし、適切な対応ができるよう準備します。
★ 電話確認
キャンプの2~3日前に、担当のグループリーダーがご自宅にお電話します。お子さまの体調をお伺いしたり、当日の集合場所や時間について確認します。 また「一緒に○○やろうね!」などお子さまともお話し、不安を取り除きます。
★ キャンプ中
キャンプ中はグループリーダーがお子さまの食欲など日々の体調を記録し、キャンプ解散時にご報告します。
★ 報告書の送付
キャンプ終了後、全体の活動内容とお子さまの個人の様子を記録した報告書を作成し、お送りします。
★ 写真の販売
キャンプ中に撮影した写真は、専用のネット上で販売します。
※なお、写真撮影については事前に承諾をいただきます。撮影に支障のある方はあらかじめお申し出ください。