YMCAが初めて「少年部スキー合宿」を行なったのは、1930年(昭和5年)。以後、時代の流れとともに少しずつ形を変えながら、スキープログラムのノウハウを積み重ね、多くの青少年を育ててきました。
「子どものスキー教本」は、100年近いスキープログラムの歴史の中で得た経験と臨床データをもとにまとめた4冊目の指導教本となります。YMCAの指導者(リーダー)たちは、これをもとにトレーニングを重ね、スキープログラムを実施しています。
私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。
YMCAはスキーを、単なる技術の習得としてではなく、子どもたちの成長にとってすばらしい手段の一つと考えています。できないことが「できるようになる」という経験の積み重ねは自信につながります。またそこには、共に楽しむ仲間、そして上達へ導くリーダー(指導者)がいます。
共にスキーを楽しみ、スキーが好きになっていく中で、さらなる意欲につなげていくのがYMCAのスキー指導です。
実際の指導体系は、下記のとおり「育てる」「学ぶ」「慣れる」の3段階に分かれており、子どもたちの心や体の発達段階に合わせて、安全、確実、スピーディに、そして何より楽しく指導していきます。
「育てる段階」は、まずは平地からスタートし、ごくゆるい斜面で制動ハの字で制動(ブレーキ)のかけ方を学び、徐々に「勢いのあるハの字」の滑りに導いていきます。何より「スキーは楽しい、面白い、好きだ」と思えるよう、子どものペースで無理のないスキー体験を重ね、滑走感覚を育て、自信をつけていきます。
「学ぶ段階」では、中斜面(緩中斜面・中急斜面)を使って練習します。主に小学校中学年以上の子どもたちが対象となります。ハの字でどこでも滑走できるようになったら、外スキーの動きに内スキーが連動する練習を取り入れることで、初歩のパラレルターンを目指します。
「慣れる段階」は、急斜面をパラレルで滑れる子どもを対象に、よりコントロールされた滑りと、対応幅の広いターンの習得を目指します。個性的な滑り、荒削りな滑りを「整える」、そして「磨いていく」練習段階です。
YMCAが初めて「少年部スキー合宿」を行なったのは、1930年(昭和5年)。以後、時代の流れとともに少しずつ形を変えながら、スキープログラムのノウハウを積み重ね、多くの青少年を育ててきました。
「子どものスキー教本」は、100年近いスキープログラムの歴史の中で得た経験と臨床データをもとにまとめた4冊目の指導教本となります。YMCAの指導者(リーダー)たちは、これをもとにトレーニングを重ね、スキープログラムを実施しています。
初めてのお子様から経験者まで誰もが楽しめるように、あらゆるレベルに合わせて指導します。
・初めての方には、身支度の仕方、歩き方などから丁寧に教えます。
・仲間と一緒にスキーを楽しみ、人間的に成長していくことを目指していますので、無理な指導はしません。
宿での生活には、年齢別の5~8人のグループにボランティアリーダーがついて一緒に過ごし、レッスン中はスキーのレベル別のグループにそれぞれ担当リーダーがつきます。いつでも仲間とリーダーが一緒ですので、初めて参加するお子様も安心です。
・初心者用のなだらかなコースから上級者用コースまで、あらゆるレベルに対応できるゲレンデを使用します。
・宿舎は、安心して泊まれる旅館や研修施設を使い、歌やゲーム、夜のレクリエーションなど、屋内でのプログラムも思いっきり楽しみます。
出発2~3週間前に「打合せ会」を行ないます。プログラム内容や持ち物などを詳しくご説明するほか、ボランティアリーダーやグループの仲間と"顔合わせ"をします。保護者の方には、お子さまの健康状態や生活に必要な情報などをお伺いし、1人ひとりに合ったきめ細やかな指導ができるよう準備をします。
YMCAのスキーキャンプは、ゲレンデだけでなく、起きてから眠るまでの生活すべてに成長の機会があると考えています。5~8人の仲間とボランティアリーダーとで小グループを作って一緒に生活すること。仲間との関係を深め、個性を尊重し合って小社会を築いていくこと。それは日常に戻った後でも、他ではできない体験として心に刻まれていきます。
例:小学生対象
新しい一日の始まりです。みんなで体操や礼拝などを行ないます。
今日一日を楽しく元気に過ごせるよう心と体のウォーミングアップです。
DUTY(デューティー)とは食事の配ぜんや後片付け、掃除などをします。お互いが気持ちよく生活できるように、他の人のことも思ってサービスしあうことを大切にします。
レベルに分かれてグループレッスンを行ないます。
グループで、またはキャンプ全体でいただきます。食事もまた楽しいプログラムの一つです。
リーダーも一緒に楽しいお風呂タイムです。
ゲームやスタンツ、グループタイムなど。キャンプの一体感を高めたり、グループの絆を強めたりと、その時の子どもたちの様子に合わせてプログラムを行ないます。
グループの皆と一日を振り返り、明日の過ごし方などを話す時間です。
※年齢や行き先によってキャンプの内容は異なります。