私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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水上安全の取り組み

子どもたちを水の事故から守るため、全国のYMCAは1981年から毎年6月に「ウォーターセーフティーキャンペーン」を開催。YMCA内だけでなく、各地の小学校に出張して着衣泳の指導をしたり、ハンドブックを作成して広く地域に配布するなど、水の事故から身を守る方法を伝えています。

YMCAの水上安全教育

全国YMCAは毎年、各地の教育委員会から後援をいただいて「ウォーターセーフティーハンドブック」を作成し、小学校などに広く無料で配布しています。 「溺れた人を見かけたらどうしたらいい?」 「足がとどかない海でも浮き具があれば大丈夫?」など、水遊びの注意事項からAEDの使い方まで、水上安全の知識を子ども向けに14ページにわたって説明しています。下記からもダウンロードいただけます。ぜひご利用ください。

「ウォーターセーフティーハンドブック 2024年度版」

PDFダウンロード(4.4MB)

「泳力テスト項目に、水上安全スキルを追加」

YMCAでは日ごろの子ども水泳クラスでも、水上安全に関する知識と技術を身につけられるよう指導しています。2018年度からは学期末の泳力テストの項目に、たとえば「浮いている物にしがみついていられる」「顔をあげたままで泳げる」といった水上安全に役立つスキルを追加しました。テスト項目に明記することによって、さらに子どもたちの理解を深め、体系的に、目標意識をもって習得していくことが期待されています。

着衣泳など講習会

水の事故の多くは、岸から3m以内でおきています。それは、誤って水に落ちると気が動転してしまい、いつもは泳げる距離でも思うように動けないためです。YMCAでは"あわてて戻ろうとせずに浮いて待つ"など安全の知識を、体験によっても伝えています。何より「水に落ちないよう自分の身を守ること」が大原則ですが、実際にこのプログラムを体験しておくことは、いざという時の心理的な動揺を軽減する効果があると言われています。

着衣泳1

着衣泳(服を着たまま飛び込み岸にあがります)

着衣泳2

着衣泳(物につかまって浮く練習)

着衣泳3

25m泳いでみよう(泳げない子を対象に、浮き具を利用して)


ウォーターセーフティーキャンペーン 実施例

オーストラリアYMCAの取り組みを参考に、海や川に近い環境を疑似体験できるよう工夫して実施しました。プールに波を起こして歩いたり、黒く塗りつぶしたゴーグルをして視界の悪い水の中を体験したり、ひもを巻き付けたフープをくぐって、海藻にからまる体験をしたり。リアルな海の中では泳力があっても泳げないことを体験し、「人の目の届かない水辺にはいかない」など、自分の身を守る意識を高めました。

着衣泳4

スタッフが起こした"波"の中を歩く体験

着衣泳5

ひものからまるフープをくぐって"海藻"を体験

着衣泳6

黒く塗りつぶしたゴーグルをして視界の悪い水中を体験


出前授業

江東区や新宿区など、近隣の幼稚園や小学校から依頼を受けて毎年、出前授業を行っています。

【実施例】
新宿区余丁町小学校
しののめYMCAこども園

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