リーダー会を見てみよう
「リーダー会」は、ボランティアリーダーたちが集まって、プログラムの企画や用意をする準備会のことです。実際どんな準備をしているか、「リーダー会」の様子をご紹介します。
【例】 定例野外グループ「にこにこクラブ」の準備から当日まで
「にこにこクラブ」は、幼児(3~6歳)を対象に月1回(年8回)野外に出かけるなどの活動をする「定例野外グループ」です。(日本YMCA同盟発行『THE YMCA』2015年12月号より)
テーマを決める
年度の初めには、「年間テーマ」と「毎月のテーマ」を話し合います。今年のテーマは「にこらいおん ~常に挑戦し続けるにこにこクラブ~」。子どもたちの心がぱっと晴れてあったかくなるように願って、お日さまを思わせるライオンのキャラクターも作りました!
「対象理解の学び」
リーダー会では毎回話し合いの前に、子どもや家庭を取り巻く社会の課題を持ち寄って意見を交わします。今日みんなで読んだ記事は「日本の子育て環境は異様だ! 若き社会学者が"保育園・義務教育化"を提唱」。「ここに書いてあることって本当にそうなのかな・・・・・」。これも大事な意見です。
下見
活動の前には必ず何人かで下見に行きます。下見に行かなかったリーダーも地図や写真を見て皆で話し合います。今回の行き先は「埼玉県こども動物自然公園」。「思っていたよりも広い」「年少の子が無理なく移動できるようにするには?」「トイレには洋式もあったから大丈夫」など、いろんな意見を出し合います。
「しおり」や「クイズ」などを作ります
しおりには、年少の子どもにもわかる地図や間違いさがしクイズなどを用意します。また、リーダー用のタイムテーブル、グループ表のほか、子どもたちが楽しく園内を歩くための工夫(指令書など)も作ります。
大忙しの「前日会」
活動の2~3日前のリーダー会は、通称「前日会」。やることが盛りだくさんです。
参加する子ども全員の家に電話をかけ、集合時刻や場所、持ち物、健康状態を確認。子どもとも「動物園で何見たい?」などとお話し「じゃあ日曜日ね」とごあいさつ。また、当日のスケジュールや備品を細部にわたって確認します。当日
朝早く集まったリーダーたちは、今日の流れを再度確認して、子どもたちを迎えます。全員集まったところで、お父さんお母さんに元気いっぱい手を振って出発!
動物園に到着してからは、グループごとにお目当ての動物に会いに行きます。子どもたちはいろんなことに興味津津! 小さなクモを観察したり、小枝を拾ったり・・・。そんな時は急がずに子どもと一緒に立ち止まったり、一緒に歌ったり。
評価会
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子どもたちが帰った後は、子どもひとりひとりの「パーソナルレコード」や、「振り返りシート」を記入。その後「評価会」ではリーダー一人一人が今日を振り返って話します。「動物に会おう!っていう動機づけが少し弱かったかな」「動物があんまり好きじゃない子もほどよい距離感で接していたね」。
リーダーの活動種類
YMCAのボランティアリーダーたちは、主に以下のようなプログラム現場で活躍しています。
子どものシーズンキャンプ
夏・冬・春休みに行う短期のキャンプで、企画から当日の運営までを担うボランティアです。1回のキャンプのために週1回、約10回のリーダー会(準備会)を行なって準備します。
定例野外グループ
月に1度、近郊の公園などに出かける「定例定例野外グループ」で、幼児から小中高校生と一緒に活動するボランティアです。毎週1回リーダー会(準備会)を行なって準備しています。
障がい児・者の活動
障がいのある方々と一緒にキャンプや余暇活動などを行なうボランティアです。毎週リーダー会を行ない、準備から当日の運営までを担います。
スポーツ指導補助
幼児~小学生のサッカーや水泳、障がいのある方の運動などで、指導者の補助をするボランティアです。
その他コミュニティー活動
YMCAが行う各種の地域活動やチャリティーイベントでも活躍しています。
例)・地域のバザー手伝い、・学童クラブの指導補助、・街頭募金活動、・子ども食堂、・チャリティーランなど。
被災地での支援活動(リーダー経験者対象)
国内外で災害が起きた際、避難所で暮らす子どもの遊び相手や、仮設住宅でのコミュニティー作り、心のケアキャンプなどの支援活動を行ないます。有志参加ですが、多くのリーダーたちが、日ごろの経験を活かして活躍しています。
国際交流プログラム(リーダー経験者対象)
下記のような活動に参加しているリーダーもいます。
●「NYフロストバレーキャンプ」
ニューヨーク州のYMCAで開催される在米日系人の子どもたち対象のキャンプカウンセラー(選考あり)
●キッズ英語クラスのイベントアシスタント
●北京ほか各国YMCAとの交流キャンプリーダー、ほか