私たち東京YMCAは、「青年」という言葉を生み出し、「たくましい子どもたち、家族の強い絆、支え合う地域社会」を築くための運動を展開する公益団体です。

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発達障がい児支援 ASCA(アスカ)クラス

LD(学習障がい)、AD/HD(注意欠如/多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、 その周辺の課題のある子どものための支援クラスです。発達障がいのある子どもたちは様々な個性があり、それぞれが多様な学び方をしながら日々を過ごしています。時に、その個性や多様な学び方が、学校生活や友人関係を難しくすることがあります。特に、人と楽しく過ごしたいにも関わらず上手くできなかった経験は、主体的に関わることを困難にし、人との関わりの中での成長を阻んでしまいます。
こうした悩みや苦しみがある子どもたちに対してASCA(アスカ)クラスでは、ソーシャルスキル・ライフスキルトレーニングを行っています。
子どもたちが安心して参加することができ、いきいきと生きるためサポートとなることを願っています。

「ASCA」に込められた意味

  1. Academic Skills 学力

  2. Social Skills 社会性

  3. Communication Skillsコミュニケーション能力

  4. Association 仲間作りの場

スーパーバイザーのメッセージ

『人間尊重の教育』のモデルとして

東京学芸大学名誉教授 上野一彦
上野一彦

『障がいは理解と支援を必要とする個性』ともいわれます。LD(学習障がい)、AD/HD(注意欠如/多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)等、発達障がいのある子どもの理解が全国で広がりを見せています。その個性的な状態像ゆえに、大きな不利を被るたくさんの子どもたちがいます。特別支援教育が展開されるなか、 個に応じた教育への支援ニーズ、なかでも『発達障がい』への関心はますます高くなってきています。

全国のYMCAでは、こうした子どもたちへの正しい理解と適切な対応のために様々なプログラムが実施されています。ASCAクラスでは、YMCAのLD支援プログラムを礎として、今日、たくさんの試みを行っています。学力のつまずきの克服、ソーシャルスキルとしてのコミュニケーションや様々な能力の形成、そして解決能力の向上。これらは子どもたちが社会的に自立し、参加していく上で欠くことのできない基本能力です。

こうしたLD・AD/HD・ASD等の発達障がいに焦点を当てた、個性をしっかりと把握した教育こそ、21世紀の『人間尊重の教育』のモデルです。ASCAクラスのチャレンジと発展に大きな期待を寄せるものです。

自分に合ったプログラムを

明星大学 教授 / 元東京YMCA西東京センター主任講師  小貫悟
小貫悟

昨今、発達障がいの支援機関は大変増えています。それぞれ個性が全く違う発達障がいのあるお子さまにとって支援の内容を選択できる機会が増えているのは、大変喜ばしいことだと思います。一方で、お子さまにとって本当にピッタリくるプログラムを見つけるのも容易ではないかもしれません。東京YMCAのASCAクラスの発達障がい児支援プログラムは20年以上の実績を持ち、「ソーシャルスキルトレーニング」「ライフスキルトレーニング」をミックスした将来の自立を含んだ社会性促進の視点から構成されています。

まずはお気軽に、本プログラムの内容をYMCAにお問合せいただくとよいと思います。本プログラムがお子さまの「育ち」を有効に支えるものであれば、プログラム開発者としてはこれ以上の喜びはありません。

書籍のご紹介

ASCAクラスでの実践は、書籍でも紹介されています。

フレンドシップキャンプ  <肢体不自由児と健常児の共同キャンプ>

小貫 悟・名越斉子・三和 彩 共著(2004)
『LD・ADHDへのソーシャルスキルトレーニング』日本文化科学社

小貫 悟 著・東京YMCA ASCAクラス(2009)
『LD・ADHD・高機能自閉症へのライフスキルトレーニング』日本文化科学社

小貫 悟 著・東京YMCA ASCAクラス(2009)
『LD・ADHD・高機能自閉症へのライフスキルトレーニング』日本文化科学社